長谷川 知子
農業起因と排出量勘定表の推計手法の開発
工学研究科 都市環境工学専攻 環境システム工学講座
大気・熱環境工学分野
行き先：国際応用システム分析研究所（オーストリア）
期 間：2009年6月1日〜2009年8月31日
国際応用システム分析研究所（IIASA）で、私はMarek Makowski氏が率いるIntegrated Modeling Environment (IME) という研究グループに属し、農業環境勘定表の推計手法の開発に取り組みました。IMEは、経済や環境など大規模で複雑な問題に対する数理モデルの構築を専門としています。あちらでは毎週、研究グループによるセミナーやゲストを招いての講演が開催され、国際的かつ学際的な知識を得る機会に恵まれていました。質疑応答の時間には、参加者がざっくばらんに話せるいい雰囲気がありました。自分の研究を紹介する際には、他分野の人にもわかりやすく伝えることの難しさを感じつつも試行錯誤、情報の共有に努めました。世界の第一線の研究者が集う場に身をおけるこの機会を活かし、IMEのみならず関連のある他グループの研究者ともコンタクトを取り、自分の研究について議論をし、異なった視点からの意見を研究にフィードバックさせ、とても貴重な時間を過ごすことができました。ディスカッションでは、ネイティブではない我々には「英語」というディスアドバンテージがつきものなのですが、これも経験！と前向きにとらえ、回数を重ねてスキルアップに努めました。
