calender bar inside bar contact bar links bar link

健康リスク管理

研究領域リーダー  田中宏明 教授

研究領域の目的

健康リスク管理領域では、アジア各国が抱えている環境問題を見出し、それらの人の健康、生活環境、生態系への影響などの都市の人間安全保障工学に関わる環境リスクを評価し、それらの解決方法、つまり、リスク低減・制御・管理する方法の開発・提案を行い、それらの適切な適用を目指します。

研究の特徴

多くのアジアメガシティーでは、急速な都市化と経済成長に環境対策が追いつかず、水や大気、土壌の汚染、騒音振動による健康問題や環境被害が極めて深刻な状況にあります。また生活基盤となる安全な水の供給設備や衛生設備、廃棄物処理施設などの設置と適切な運営が図られていないため、健康で快適に生活する環境が整わず、多様な生態環境を確保できない状況が引き起こされています。また、非効率で不適切なエネルギー、資源の利用により、地球温暖化の促進、水を含めた資源の枯渇、工業や農業などの経済成長を将来防げることも懸念されています。これらの環境問題を解決する方法は、地域によって多様であり、これまでの我国の経験や条件を超えた様々な技術やマネジメントを組み合わせた新しい環境問題解決の手段とアプローチが必要と考えられます。従って、地域を理解し、利害関係者と協力して環境問題を見出し、原因を追究し、適切な解決策を提案し、実施することが重要です。このため、京都大学での研究だけでなく、清華大学深圳研究生院・ハノイ工科大学の海外拠点や研究テーマに適した海外のフィールドでの調査研究を中心にして実施しています。

health_risk_management