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マオ チャンルティロット
カンボジアにおける二酸化炭素地中貯留の可能性
工学研究科 都市社会工学専攻 ジオマネジメント工学講座 環境資源システム工学分野
行き先:カンボジア石油公社,カンボジア工科大学(カンボジア)
期 間:2012年2月28日〜2012年3月7日,2012年6月24日〜2012年7月8日,他
二酸化炭素を大幅に削減できる技術として、カンボジア石油公社(CNPA: Cambodian National Petroleum Authority)と我々の研究室は二酸化炭素地中貯留(CCS: Carbon Capture Storage)を提案しています。クメール盆地のCO2貯留の適用性を評価するため、CNPAで8週間のインターンシップを行った後、その結果をカンボジア工科大学(ITC)の学生に紹介しました。今回のインターンシップでは、地震波探査、電気検層、重力探査や磁気探査などの既存の調査結果に基づき地質解釈を行いました。その結果、石油やガスの貯留層や深い帯水層に存在する中期中新世から鮮新世の岩盤を、CO2の圧入に利用できる可能性があることがわかりました。全体としての目的は、カンボジアにおけるCCSプロジェクトの実行と展開を促す労働力の開発と訓練です。CCSに精通している労働力を持っていることのさらなる利点は、クメール盆地ではカンボジア国内の油の生産量を増進させられる石油増進回収(EOR: Enhanced Oil Recovery)を適用可能であるということです。