イベント詳細
建設プロジェクトの多国籍ジョイントベンチャーに関する国際会議
開催日:2008年10月30日 - 31日
場所:国立成功大学 Library Hall Conference center(台湾・台南)
主催:
- 京都大学
- 国立成功大学
- 京都大学グローバルCOE「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」
共催:
マレーシア国際イスラム大学
Report 006
概要
建設市場の国際化の進展とともに、異なる国の建設企業がジョイントベンチャーを形成してプロジェクトを実施する例が急速に増加している。さらに、いずれの国においても、外国企業が公共工事や公共サービスを請け負うことが増えている。このように、官民関係を含めた多国籍のジョイントベンチャープロジェクトを効果的にマネジメントしていくことが求められている。本シンポジウムは、アジアを中心とした国々から研究者が一同に会し、多国籍ジョイントベンチャープロジェクトのマネジメントのあり方について議論し、学術的な知見を見出すことを目的とする。
報告
本シンポジウムでは、国立成功大学の関係者が約80名程度聴衆として参加し、常に大変熱気にあふれた意見交換がなされた。講演内容は、アジアを主とする建設プロジェクトにおけるケーススタディを対象としてプロジェクト成功のための要因分析を行った研究から、プロジェクトスキームの経済分析や効果の定量評価法といった理論的な研究まで幅広く多岐にわたっていた。国によって、法規範や関係主体間の商慣習は多様に異なっており、海外企業がプロジェクトに携わる場合、このような国ごとに異なる慣習や文化の違いから生じる問題を適切に処理するための仕組みが必要であることが認識された。懇親会でも、夜遅くまで参加者の間で活発な議論が行われ、貴重な学術ネットワークが形成された。