イベント詳細
平成20年度第2回地球環境学堂グローバルCOEワークショップ −京都大学のベトナムプロジェクト−
開催日:2009年1月18日
場所:京都大学吉田キャンパス
主催:
Graduate School of Global Environmental Studies, Kyoto University
共催:
Kyoto University Global COE Program "Global Center for Education and Research on Human Security Engineering for Asian Megacities"
後援:
SCF project "International Center for Human Resource Development in Environmental Management"
Report 022
概要
京都大学は「環太平洋大学協会/Association of Pacific Rim Universities (APRU)」に加盟しているが、そのシンクタンク 「APRU World Institute/AWI」の活動 "気候変動緩和適応戦略研究グループ 「Climate Change Mitigation and Adaptation Strategies (CMAS)」"でも積極的に関与・推進している。本グループは、2007年秋以来、<水> と <都市> に的を絞りつつ、<気候変動>に対する統合的な緩和適応戦略を環太平洋諸地域の政策決定者に向けて提言すべく、国際共同研究の準備を進めている。京都大学のテーマは、日本及びベトナムの都市を対象とした、気候変動緩和適応戦略である。その第4回の会合が2009年3月中旬にメルボルンで開かれる予定となっている。 地球環境学堂では、すでにベトナムで研究教育の展開をしてきており、さらに平成20年度からはGCOEなどによりフエ・ハノイに2つの教育・研究拠点もうけてきた。そこで、学堂GCOEチームの共同する形で、AWI-CMAS会議の準備会合として、京都大学内でのベトナムに関わる各種プロジェクトを集約・整理することを目的とし、本ワークショップを開催した。
報告
地球環境学堂・学舎から教員15名および学生その他5名、防災研究所から教員6名、工学研究科から教員1名および学生2名、エネルギー科学研究科から教員1名、医学研究科から教員1名、さらに、生存基盤研究所から研究員1名が本ワークショップに参加した。 第1部では、藤井滋穂教授による本ワークショップの趣旨説明の後、3つのプロジェクトについて、横山俊夫教授およびショウラジブ准教授、田中樹准教授、藤井滋穂教授より概観された。続いて第2部ではベトナムでの個別プロジェクト紹介として、学堂から2件、医学研究科から1件、生存基盤科学研究ユニットから 1件、防災研究所から3件、さらにエネルギー科学研究所から1件の研究が紹介され、活発な議論が行われた。また、ワークショップ後の交流会には大部分の参加者が参加した。本ワークショップにより複数部局にわたる京都大学の多様なベトナム関連研究が集積されたと共に、ベトナムを研究フィールドとする多様なバックグラウンドを持つ研究者の相互の交流が深まった。以上より、本ワークショップは成功裏に終了した。