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イベント詳細


国際シンポジウム 日本近海における海洋環境保全 −陸域対策のための研究パートナーシップ−

開催日:2009年1月27日
場所:京都大学吉田キャンパス 百周年時計台記念館国際交流ホール Ⅰ・Ⅱ

主催:
- 京都大学グローバルCOEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」
- 国土交通省国土技術政策総合研究所

共催:
大阪湾再生推進会議

Report 012

概要

近年、日本近隣諸国の経済発展はめざましいものがあり、環日本海経済圏が形成されつつある。一方、産業の発展と人口の増加に伴い、工場排水や生活排水に起因する水質汚濁が進行しており、日本近海においても有害赤潮の発生、エチゼンクラゲの大量発生等に象徴される海洋環境の悪化が新たな社会問題として注目されている。このような状況に対し、近隣諸国では水質汚濁防止に向けて様々な取り組みが行われている。特に、都市排水による汚濁の削減については、下水道の整備等が進められ、一定の効果をあげているが、まだ十分とはいえない。この度、京都大学と国土技術政策総合研究所では、近隣諸国から研究者を招いてシンポジウムを開催し、陸域からの汚濁負荷量の把握とその削減対策について、各国の状況を紹介し合うとともに、研究者同士の討論会を行うこととした。シンポジウムを通じて、関係諸国における、陸域からの汚濁負荷削減のための施策が効率的に推進されることが期待される。

報告

ワークショップ前半に行なわれた基調講演では、京都府、京都市、京都大学、国土交通省関連機関等の関係者が約120名程度聴衆として参加し、大変熱気にあふれた意見交換がなされた。講演内容は、水質保全のための国際協力について、非特定汚染源を対象とした汚濁負荷の総量規制、韓国、漢江流域における排出汚濁負荷量の把握とその将来予測、大阪湾再生の取り組み、など多岐に渡り、現在の最先端の研究紹介がなされた。夕方から1時間半程度、各講演者によるパネルディスカッションが行なわれ、各国の陸域負荷汚濁削減対策の現状と今後の方向性について話し合われた。