イベント詳細
国際産学連携アセットマネジメントシステムセミナー
開催日:2009年2月27日
場所:A Joint Lecture Hall of Korea Institute of Construction Technology, Ilsan(韓国)
主催:
- 京都大学 (Japan)
- Hanbat National University (Korea)
- Korea Institute of Construction Technology (Korea)
- Kyoto University Global COE Program (Global Center for Education and Research on Human Security Engineering for Asian Megacities) (Japan)
共催:
Ministry of Land, Transport and Maritime Affairs (Korea)
主な参加機関:
- Kyoto University (Japan)
- Osaka University (Japan)
- Ohio University (USA)
- Pasco Corporation (Japan)
- Ministry of Land, Transport and Maritime Affairs (Korea)
- Seoul-metropolitan City (Korea)
- Republic of Korea Air force (Korea)
- Korea Expressway Corporation (Korea)
- Korea Airports Corporation (Korea)
- Korean Society of Road Engineers (Korea)
- Hanbat National University (Korea)
Report 021
概要
日本を含む多くの先進国は限られた予算の下でライフサイクル費用の最小化を図る舗装管理システム(Pavement Management System(PMS))を導入している。韓国では独自の道路維持管理システムの開発が進展しつつあるが、データベース、劣化予測モデル及び点検技術を統合したアセットマネジメントシステムの導入が急務となっている。本セミナーでは、日本と韓国におけるアセットマネジメントの実施体制について意見交換を行い、両国におけるアセットマネジメントに関するデータベースシステムやモニタリング技術について、情報を共有するとともに、京都大学により開発された舗装管理システム(PMS)の韓国における適用可能性について検討した。
報告
今回のセミナーでは、日本側から京都大学、大阪大学、株式会社パスコ、アメリカからオハイオ大学、韓国側からは韓国国土海洋部、ソウル特別市、大韓民国空軍などの行政、軍の部門、韓国道路公社、韓国空港公社などの民間企業、韓国道路学会、大学などから約 100名の関係者が集まり、日本と韓国におけるアセットマネジメントの現状及び技術について意見を交換し、議論が繰り広げられた。 開会セッションに続く小林潔司教授の基調講演では、アセットマネジメントシステムの概念と重要性について触れ、マルコフ確率を使う劣化予測方法を紹介した。また、今後、交流をより進めていく上での、 GCOEにおける本活動の位置づけについても議論した。その後、日韓の参加者は、それぞれの国におけるアセットマネジメントの現状と関連技術について、紹介した。特に、京都大学で開発された舗装テータベースと劣化予測モデルを統合した舗装管理システム(PMS)に注目が集まり、今後、韓国における PMSの適用可能性について検討を進めることで合意した。