calender bar inside bar contact bar links bar link

イベント詳細


京都大学グローバルCOEプログラム 平成20年度健康リスク管理研究領域 中間報告会

開催日:2009年3月26日
場所:京都大学桂キャンパス Cクラスター C1 講義室(192)

主催:
京都大学グローバルCOEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」

出席者数:40名

Program
Poster
Report 029

概要

健康リスク管理分野における、海外活動拠点における活動に関する報告や具体的な研究内容の紹介、さらには今年度に得られた成果を共有し、「徹底した現場主義」のコンセプトの下で人間安全保障工学という新たな学理の構築に向けて、その内容について討議する。

報告

本報告会、では、約40名の健康リスクマネジメントに係わる各国の研究者が集まり、アジア諸国における健康リスクマネジメント分野の平成20年度の研究成果 および今後の研究推進方向についての情報提供および共有を目的として、中国、ベトナム、日本などの研究者14人が発表を行った。まず、健康リスク管理研究 領域リーダーの田中宏明教授より、健康リスク管理研究領域の概略について説明がなされ、健康リスク管理分野での研究の方向性や期待される成果、それから今 まで日本で蓄積してきたさまざまな環境リスクマネジメントツールをアジアの途上国にいかに提供していくか、その手法について発表がなされた。 海外活動紹介では、中国の深圳拠点およびベトナムのハノイ拠点において、これまで行ってきた拠点の構築や研究室の状況、見学活動および学生のリクルートなどの教育研究活動が紹介された。 成果発表セッションIでは「アジア・メガシティにおける環境汚染によるリスクの評価とマネジメント」「アジア・メガシティの水環境安全保障プログラムの策 定法の検討」に関する発表がなされた。ここでは、中国やベトナムの環境関連政策、環境汚染状況およびインフラ現況について報告があり、参加者においてアジ ア・メガシティの健康リスク管理分野における現状、課題について共通の認識を持つことができた。質疑応答においては、人間安全保障工学拠点における「徹底 した現場主義」をどのように実現するのか、健康リスク管理分野における教育、研究の実践性をいかに高めていくのか、その具体的な方法について意見交換がな された。アジア・メガシティにおいて、健康リスク管理分野に関する課題について現場でデータを収集することが困難であるが、国際研究機関、現地の政府機関 や研究機関との共同プロジェクト等を通じて、データ収集し、分析、モデル化を行い、具体的な対策、施策や政策等の提言により、実際上の健康リスクを低減す ることを目指すことが重要であり、このような実践性のある健康リスク管理分野の教育研究活動をいかに推進していくのかについて議論がなされた。 また、成果発表セッションIIでは、環境政策シナリオ分析、廃棄物管理、騒音問題および水処理技術の開発などに関する研究が紹介され、活発に議論された。