calender bar inside bar contact bar links bar link

イベント詳細


グローバルCOEプログラムのシンポジウムとワークショップ「インドネシアにおけるエネルギー保障と防災の規律の確立」

開催日:2009年10月7日 - 8日
場所:バリ ヌサドゥア(インドネシア)

主催:
- 京都大学グローバルCOEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」
- 京都大学
- バンドン工科大学(インドネシア)

出席者数:約35名

Flyer
Report 076

概要

グローバルCOEプログラム「アジアのメガシティにおける人間安全保障工学の教育と研究の世界規模の拠点」のシンポジウムとワークショップが 2009年10月7、8日に開催された。目的は最近の研究を発表し、インドネシアでのエネルギー保障における新しい規律と調和を作りあげることである。2 日目はワークショップにあてられた。ワークショップの目的はアジアの大都市の人間保障工学についてインドネシアの学生に発表することであった。

報告

1 日目、松岡俊文教授が人間保障工学に関する最近の研究と将来設計に関して開会の詞を述べた。
Prof. Djoko Santosoがジャカルタにおける環境問題やインドネシアのエネルギー保障、防災のための手法の改良を含めた、IBTの最近の研究の根幹を話した。 Eko WidiantoさんはCO2貯留、そしてその影響やEORにおける経時的微小重力について話をした。彼はこれまでのPertaminaでのCCSやEORとの関連研究についても述べた。中流層の中でのCO2動力学のモニタリングをする技術を指摘し、その代用品を提案した。最後に経時的微小重力を用いた貯留層の挙動をモニタリングするためのPertamina におけるフィールド研究の例を挙げた。 Wawan Gunawanは経時的微小重力をジャカルタの居住区における地下水位の低下、地盤地下に適用することについて話をした。地盤沈下の危険性を聴衆に理解してもらうために、ジャカルタの居住区で得られた最近の写真を示した。
Khrisna Pribadeは、インドネシアの都市管理において、 社会的主流である災害のリスクを軽減することについて話をした。範囲を都市部に限定することにした。なぜなら、都市部には多くの災害の原因、たとえば、人口が多いこと、急速な人口増加、都市化、人口の移動などがあるからだ。災害の影響としては産業活動、商業活動の荒廃、混乱、市民の不安といったものがある。彼はまた都市災害を軽減させるために、建物を設計したり、建設したり、その工程の許可をもらったり管理したりといった新しい試みを行った。 Hasanuddin Z.A.教授はジャカルタのバンドゥンにおける地盤沈下を測地学的にモニタリングすることについて述べた。モニタリングはGPSやInSARを用いて水準測量することを含んでいる。彼は地下水採取、建設荷重、 圧密、地殻変動などの、地盤沈下の原因について言及した。地盤沈下の割合を計測しモニタリングするために、ベンチマーク がジャカルタのバンドゥンに作られた。
2 日目は大学院生とITBの研究者のほとんどが参加したワークショップだった。松岡俊文教授はCCSや世界中のCCSフィールド研究について話した。彼はまた世界が温暖化現象に直面しているためCCS 研究がいかに大切かを説明した。選出された 6人の生徒が発表を行った。発表は経時的微小重力のアプリケーション、Mise a La Masseを用いたカルスト地形のマッピング、都市部にInSARを適用しての地盤沈下のモニタリング、CRS やseismicデータを用いたイメージングなどに及ぶ。全ての学生の発表は基本的に学生時代の最後の研究だった。