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イベント詳細


GCOE若手シンポジウム「インドネシアにおける人間安全保障工学問題」

開催日:2009年11月11日
場所:京都大学桂キャンパス Cクラスター C1-2棟 グローバルホール人融

主催:
京都大学グローバルCOE「アジア・メガシティにおける人間安全保障工学拠点」

共催:
大学院教育GPインテック・フュージョン型大学院工学教育

出席者数:約25名

Poster
Report 075

概要

グローバルCOEプログラム「アジアのメガシティの人間安全保障工学拠点」の若手シンポジウムが桂キャンパス、Cクラスターの人融ホールにて、2009年11月11日に開催されました。本シンポジウムの目的はインドネシアにおける人間安全保障工学に関する問題を概観し、最近の研究成果を紹介することでした。

報告

本シンポジウムではまず開会の挨拶として、松岡俊文教授がアジアの、特にインドネシアにおける人間安全保障問題についてのレビューを行いました。次に最初の発表者としてDr. Andri Dian Nugrahaが地震発生からちょうど一週間経ったTasikmalayaを訪問した際の様子を報告しました。彼は2009年はインドネシアにおいても特 に地震の多い年であること、インドネシアにおける地質構造的に非常に活発な地域、プレートの沈み込みに伴う火山活動などを説明し、Tasikmalaya での震災は様々な傷跡を残したことなどを述べ、最後に今後の研究方向して、内陸の断層に断層投影法を適用し、地震の速度、減衰、熱構造を評価していくこと を述べました。 2人目の発表者であるPh.D Key Oyoshiは、アジア・メガシティにおけるヒートアイランド現象のリモートセンシングについて発表しました。彼はまず、アジアの国々が経済的に成長し続 けることにより、都市化が進み、都会のヒートアイランド現象の原因となる人為的エネルギー消費量が増加すること、ヒートアイランド現象は夏季の冷房費用を 増やすとともに、熱が原因の、例えば熱射病のような健康障害を引き起こすことなどを報告し、リモートセンシングによる測定データは都市環境の時空間的変化 を捉えることができるため、都市圏の温度環境を明らかにする強力な道具となることを述べました。最後に、彼がアジア・メガシティ(東京、大阪、北京、上 海、ハノイ、ジャカルタ、マニラ、バンコク)のLSTデータベースをMTSATデータから作成し、そのデータベースをウェブ上で一般公開していることを紹 介しました。3人目の発表者であるDr. Fatkhanは、地盤沈下の原因と、地下水の過剰揚水による地下水位の低下について話しました。彼は、ジャカルタ政府はジャカルタの人口増加に追いつか ず、現在、全市民に上水を供給できていないこと、そのため上水の供給不足解消のため、大多数の市民は地下水を得るために井戸を掘ること、しかしその結果として、地盤沈下、地下水位の低下、地下水の塩水化などの、地下水の過剰揚水に起因する問題が生じていることを報告しました。彼はまた、これら以外の環境災 害を避けたり、軽減したりするために、初期段階において注目すべき影響について説明するとともに、微小重力経時変化法の結果に基づいて作成した、地盤沈下と地下水塩水化の地域を表した地図を示しました。最後の発表者であるDr. AgyaUtamaは、2050年のインドネシアの電力供給のシナリオについて話しました。彼は将来の予測と仮定に関するいくつかの問題や、インドネシアの事例研究における重要な仮定について触れるとともに、インドネシアは島国であり、現状の石炭や天然ガス発電所の小さな能力を向上させるため、インドネシア政府は発電方法を分散すべきであることを述べました。