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イベント詳細


国際重要海事インフラストラクチュアとしてのマラッカ海峡およびシンガポール海峡に関する地域クラスター会議

開催日:2010年4月30日 - 5月1日
場所:Centre for Maritime Studies, National University of Singapore(シンガポール)

主催:
- 国際リスクガバナンス機構(IRGC)
- 京都大学防災研究所
- 京都大学グローバル COE シンガポール国立大学海事研究センター共同研究センター

共催:
京都大学グローバルCOEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」

出席者数:25名

Report 098

概要

4月30日、5月1日に国際重要海事インフラストラクチュアとしてのマラッカ海峡およびシンガポール海峡に関する地域クラスター会議が、国立シ ンガポール大学(NUS)の海事研究センターにおいて開催された。本会議は、マラッカ海峡およびシンガポール海峡に着目し、両海峡の関係者による現在の知 識提供や今後のリスクに対するマネジメントに関して論じられた。こうした国際重要海事インフラストラクチュアに潜むリスクのマネジメントを検討するための 方法論、アプローチ手法に関する議論がなされた。

報告

会議では、先日発生したアイスランドの火山噴火による航空ネットワークの乱れの事例に基づき、巨大災害による国際重要インフラストラクチュアへの影響の大きさ、こうした事例がもたらす世界経済への影響の大きさについて言及された。
両海峡の利害関係者であるインドネシア、シンガポールの研究者・政府関係者が多く参加し、両海峡における現在の情勢について紹介された。他国の研究者から は、巨大災害に対する研究手法について提案された。これらの成果を参考とし、参加者により、巨大災害を想定した国際重要インフラストラクチュアへの影響の 分析手法について議論が行われた。
各議論の成果として、シナリオを用いた影響分析の有用性が提案され、こうしたシナリオ分析の枠組みの重要性、必要性が結論付けられた。また、重要インフラストラクチュアの議論を行うには、利害関係者の積極的な参加が重要となることも確認された。