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イベント詳細


水環境問題と対策の現状に関する日中韓共同シンポジウム

開催日:2010年9月28日
場所:滋賀県大津市水再生センター会議室、京都大学流域圏総合環境質研究センター

主催:
- 京都大学グローバルCOEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」

共催:
- 京都大学大学院工学研究科附属流域圏総合環境質研究センター
- 大学院教育GPインテック・フュージョン型大学院工学教育

出席者数:30名

Poster and Program

概要

韓国のソウル市は経済の急成長及び人口の爆発的な増加に伴い、様々な都市環境問題が引き起こされたが、現在環境問題の解決に精力的に取り組んでいる。また、中国のシンセン市は、中国を代表する経済特区で、急速な経済発展がもたらす環境問題はますます深刻化してきており、これからいろいろな対策を必要としている。今回のシンポジウムでは様々な環境問題の解決に最も積極的に取り組んでいるソウル市とシンセン市の現状についてソウル市上水道研究院および清華大学の教授らより講演をいただいた。このシンポジウムは、アジア地域における環境問題の解決に向けた今後の国際協力関係を強化するため、日本、中国、韓国における水環境汚染問題や管理対策の現状などを議論することを目的とする。

報告

シンポジウムは、セッション1と2に分けられ、セッション1では日本、中国および韓国における水環境問題や今後の対策などを紹介し、セッション2では京都大学流域圏総合環境質研究センターの修士および博士課程の学生たちにより、現在取り組んでいる研究内容の紹介が行われた。本シンポジウムでは、アジアの水環境問題に興味のある大学の関係者および学生、約30名が参加し、活発な議論が展開された。ソウル市上水道研究院のChoi部長にはソウル市が地球温暖化防止のため、取り組んでいる上水道関連の政策、微量汚染物質による環境水などの汚染対策、それから省エネルギー対策としてのDecenteralized Water Systemの導入などについて講演いただいた。清華大学の Zhang教授には内分泌撹乱物質や医薬品類による河川汚染の状況および今後の環境負荷物質の低減対策について紹介いただいた。京都大学の山下講師および中田助教は日本の水環境における医薬品類の汚染状況、医薬品の生態リスクの評価などについて述べられ、日本、中国、韓国の環境問題や対策に関する熱心な議論が行われた。
本シンポジウム後に開かれた懇親会では、京都大学流域圏総合環境質研究センターの教職員、学生と招聘者、立命館大学の学生らとの交流会が行われた。懇親会では15件のポスター発表も開催され、各大学で行われている研究についての有意義な意見交換もなされた場となった。