イベント詳細
第2研究発表会・講演会SustaiN’ 2011国際会議
開催日:2011年10月8日 - 9日
場所:京都大学宇治キャンパスきはだホール
主催:
- 在日インドネシア留学生協会京都支部
- 在日インドネシア留学生協会関西支部
共催:
- 京都大学
- 京都大学グローバルCOEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」
- 京都大学グローバルCOEプログラム「地球温暖化時代のエネルギー科学拠点」
- 京都大学東南アジア研究所
- 京都大学生存圏研究所
出席者数:約300名
発表者数:162名
Report 154
概要
本会議の目的は次の通りである:1.世界中の科学者が持続可能な未来の問題に関して、それぞれの研究の進展を発表する場の提供;2.人間の安全確保、また考えや意見を政策化・現実化するために参加者同士のネットワークを推進すること;3.グローバルな工学技術の社会に向けた情報アクセスの拡大;4.研究者コミュニティの間の共同研究、ネットワーク及びパートナーシップの確立についてアジア及び東南アジアを励ますため。
報告
第2研究発表会・講演会SustaiN’ 2011国際会議は、京都大学宇治キャンパスで10月8日から9日に開催された。本会議の主催は在日インドネシア留学生協会京都支部及び在日インドネシア留学生協会関西支部であり、実行委員会の会長は京都大学大学院博士課程のYulianto P. Prihatmaji氏である。本会議の主なプログラムは:1.研究発表会;2.ポスターセッション;3.持続可能な防災復興に関するワークショップ;4.インドネシアの文化を紹介するための文化交流プログラム。
会議は小松幸平教授により開会され、挨拶の言葉として将来にとってこの会議の重要性、本会議が第186持続可能な生存圏に関するシンポジウムに指定された理由など述べた。引き続き森純一教授は3月に起こった東日本大震災のための世界中からの支援に感謝していると挨拶した。結論としては21世紀において重要なトピックであるサステナビリティ。最後に、Ibnu Hadi総領事は本会議をサポートすると挨拶した。開会式の最後にインドネシアの伝統的な竹製楽器であるアンクルンが披露され、2日間の会議が開始した。
開会式の後、招待者による講演会があった。杉原薫教授はアジア・アフリカにおける持続可能な生存圏~学際的アプローチについて講演をした。杉原薫教授は持続可能な生存圏に関わるパラダイムシフトの重要性を強調した。Eddy Sulaeman Yusuf氏はグローバルとインドネシアについて講演した。この問題に関して、同氏はリスクの要因及び経済側の持続の可能性を強調した。石原慶一教授は日本及びタイにおける戦略的エネルギーシナリオについて発表した。Wilaiporn Chetanachan 氏はSCGのエネルギー戦略及び技術開発について発表した。このセッションの最後の講演はAndreas Raharso氏だった。同氏は人間関係及びそれがいかにアジアの将来の生活に影響するかについて述べていた。
本会議には、日本だけでなく、インドネシア、マレーシア、台湾、香港、タイ、オランダ、ドイツ、韓国及びイランからの約300名が参加した。発表分野は7つに分けた:1.エネルギーと環境;2.持続可能な農業;3.熱帯国における持続できる都市及び田園エーリア;4.先進の技術;5.自然災害;6.人間病気の管理における分子及び遺伝学的アプローチ;7.社会科学。
各分野では、一人または二人の招待者によるその分野についての講演がありました。講演者は主に京都大学からお招きし、その他在大阪インドネシア共和国総領事館、Bank of Indonesia東京支店、タイSCG Groupから招待した。
全体的には、本会議は成功したと言える。本会議では約154件数が発表された。 発表者は主に研究成果を報告する意欲をもつ修士課程または博士課程の学生である。京都大学グローバルCOEプログラムアジア・メガシティの人間安全保障工学拠点は本会議をサポートしている。また、本会議はインドネシアで行なわれる年次若手研究者セミナーの代わりとして認められている。
最後に、本会議によってインドネシアと日本の友好関係が強化されることが望まれる。