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イベント詳細


ベトナム河川における水資源・水災害問題に関するワークショップ

開催日:2011年1月13日
場所:京都大学防災研究所 南棟5階 D-1518室

主催:
京都大学防災研究所水資源環境研究センター

共催:
京都大学防災研究所大気・水グループ

後援:
京都大学グローバルCOEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」

出席者数:33名

Program
Report 139

概要

紅河流域を中心としたベトナムの水資源・水災害に関する問題を把握するため,招へいした現地研究者にベトナム河川の現状の問題点を紹介してもらうとともに,本研究所大気・水グループと招へい研究者が各々進めるベトナム洪水渇水管理に関する研究成果を発表する。特に人間安全保障工学的観点に着目し,ハノイでの過去から将来への洪水対策評価を行うことで人間安全保障性を考察する。さらに,報告された結果を参考に今後の研究発展の方向性とベトナムのニーズにあった水資源管理・水災害軽減への方策を探ることを目的とする。将来,最終的にはどのベトナム河川の洪水にも対応できる適用可能な万能案ができるよう協力関係を強化し,現状以上の協定関係を構築することを視野に入れている。

報告

ワークショップでは,紅河流域を中心としたベトナムの水資源・水災害に関する問題に関して,ベトナム水資源大学からの招へい研究者2名から3件,防災研究所教員2名から2件,HSEプログラム博士課程1名から1件,地域研究統合情報センター1名から1件の発表があり,両国サイドから違う視点での研究報告がなされた。中にはベトナム人研究者でも知らない事実や熱意のこもった成果報告も発表され,お互いに実りあるワークショップとなった。ベトナム研究者も将来気候変動がどのように河川管理に影響するか,河川の土砂輸送がどのように変動するかなどに大いに興味があることがわかり,共同研究の更なる進展の土台形成は出来たと思われる。また多くの修士課程・博士課程の学生,さらには学部4回生までが参加するなど,その関心の高さが窺えた。本シンポジウム後に開かれた検討会では,京都大学関係者と海外拠点関係者との交流が個人レベルでも展開され,更なる有意義な意見交換がなされ,今後の協力的展開を予感させる場となった。