calender bar inside bar contact bar links bar link

イベント詳細


人間安全保障工学のための交通データ取得に関する国際セミナー

開催日:2011年1月21日
場所:京都大学桂キャンパス Cクラスター 314号室

主催:
京都大学グローバルCOEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」

出席者数:16名

Poster
Report 136

概要

2011年1月21日に人間安全保障工学のための交通データ取得に関する国際セミナーが、京都大学桂キャンパスにおいて開催された。
本セミナーは、日々刻々変動する交通状況のデータの取得および統合のための計測機器システムの開発・利用に関する情報共有を目的としている。こうした交通データの取得は、効率的な交通システムの運用や交通による健康や安全性の改善を目指しており、精緻な交通データを用いた分析が必要とされている。

報告

Russell G. Thompson 先生は、交通工学と人間安全保障工学の取り組むべき課題に焦点を当てて、講演をいただいた。一方、Majid Sarvi先生は、モナシュ大学の交通研究グループの取り組みの紹介から始まり、交通特性や運転者行動の把握のための仮想シミュレーションと比べて、計測機器登載の車両における現実的なデータ取得の優位性について講演いただいた。このような計測機器の利用により、道路、車両、人間の相互関係の把握が促進されることが期待される。計測機器の汎用性についても議論がなされ、車両(自動車、二輪車、自転車)、歩行者に対する適用について話題となった。
さらに、計測機器によるデータ取得の今後の発展性に言及され、モデル構築、安全性、エコドライブ、運転行動予測などについて議論された。また、近赤外分光装置、心拍モニター、モバイル型天候ステーション、エンジン監視システムを含む新しい多くの装置を統合する可能性を秘めており、従来の一般的な車両や運転者への表示システムにとって、交通システムの主な構成要素間の相互関係の把握が期待される。
様々な研究分野からの参加者が出席しており、多様な分野への展開について議論された。