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イベント詳細


日中共同研究推進のための分析技術研修セミナー

開催日:2011年8月2日- 6日、8日 - 9日
場所:流域圏総合環境質研究センター、地球環境学堂、京都大学桂キャンパス、(株)島津テクノリサーチ、(株)日吉

主催:
京都大学グローバルCOEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」

共催:
科学技術振興調整費「京都大学環境マネジメント人材育成国際拠点(EML)」

出席者数:11名

Report 158

概要

本セミナーでは、清華大学5名学生を京都大学に招聘し、京都大学と清華大学の共同研究の推進を目指すことを目的とした。新たな水環境汚染物質(PPCPs、EDCs、POPs)の分析を京都大学において体験した。また、消毒副生成物、揮発性有機物と重金属の測定技術を学んだ。
本セミナーの目的は、以下のとおりであった。
 (1)京都大学と清華大学の共同研究関係を確立すること
 (2)京都大学と清華大学の若研究者に京都大学の先進分析技術を紹介すること

報告

8月2日-8月4日の間は、環境ホルモン類、水道水中の消毒副生成物および汚泥中の重金属の分析について、その技術的を学んだ。参加者は三組に分割され、それぞれの項目に応じた三つ実験室で分析技術を研修した。参加者は前処理、検量線用の試料の調整、GC-MS、GC-ECD及びICP-MSなどの分析研修を受けた。
8月5日-6日には、参加者は流域圏総合環境質研究センターで下水中のPPCPsの分析方法の研修を受けた。研修の一日目には、LC/MS/MSが、紹介された。さらに、参加者は自動固相抽出装置を使って、大津水再生センターの放流水を対象サンプルとして分析を実施した。研修の二日目には、参加者はLC/MS/MSのデータを解析し、検出されたPPCPsのピーク面積の定量操作を行った。学生には、回収率の算出方法及びサンプル濃度の算出方法が説明された。
8月8日は、日本最大の分析センターの一つである(株)島津テクノリサーチにて実地研修を行った。まず、微汚染物の分析について紹介され、その後、ダイオキシン類の前処理が詳しく説明された。また、参加者はこの会社のそれぞれ部門を視察し、先進的な分析機器とその管理体制が紹介された。
8月9日は、(株)日吉において分析研修が行われた。実験室の視察後、河川水を採水し、GC-MSで揮発性有機物(VOC)の濃度の分析方法を学んだ。
本セミナーを通じて、参加者は、京都大学のみならず日本の企業からも高度分析技術の研修を受けることができた。