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イベント詳細


第1回世界防災研究所サミット「巨大災害の教訓から自然災害研究の新しいパラダイムを探る」

開催日:2011年11月24日 - 25日
場所:京都大学宇治キャンパス きはだホール

主催:
- 京都大学防災研究所
- 国際総合防災学会
- 防災研究協会

共催:
- 京都大学GOCEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学」
- 京都大学GCOEプログラム「極端気象と適応社会の生存科学」

後援:
国際交流基金

出席者数:124名

Report 180

概要

国内外の防災研究機関の研究者を一同に会した防災研究サミットを開催し、東日本大震災をはじめとする巨大災害からの教訓をもとに、自然災害研究の学術課題や防災実践上の課題を共有化し、新しいパラダイムを探求すること、またこれらの研究機関との相互交流ネットワークを形成することを目的とする。

報告

中川、橋本両副所長から開会のあいさつと会議の趣旨説明に続いて、参加いただいた国内外全ての研究機関から各研究所の概要について発表いただき、互いの理解を深めた。午後からは中島所長の歓迎のあいさつに続いて、日本(間瀬教授、防災研究所)、合衆国(Prof. Ellsworth教授、USGS地球科学センター)、インドネシア(Sukhyar教授、エネルギー鉱物資源省地質研究所)から、巨大災害から得られた教訓やそれに基づいた自然災害科学・防災学上の発見や科学的挑戦に関する基調講演をいただいた。また、総合防災、地震・火山、大気・水、地盤災害の4つの領域ごとに別れてグループ討議を行った。討議は大きく分けて2つのテーマ、科学的チャレンジと国際共同研究の在り方について各グループで3時間程度活発な討議を行った。
2日目は国際共同研究の事例に関する基調講演2件(Smith教授(Bristol大Cabot研究所)、Shaw准教授(地球環境学堂))の後、前日のグループ討議の結果の報告、総合討論を行った。このことにより、今後取り組むべき学術課題や防災実践における目標等が明らかになると共に、活発な議論を経て、自然災害研究を標榜する研究機関の連合を立ち上げることなどが盛り込まれた決議案が承認された。
この度のサミットでは多くの方の参加と協力を得ることができ、これまで個人のつながりに依存していた世界14カ国にある52の防災研究所が組織として繋がる大変有意義な会議となった。