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イベント詳細


都市における再生水利用に関する国際ワークショップ

開催日:2012年1月10日
場所:北九州市国際会議場 国際会議室

主催:
- 国土交通省
- 北九州市
- 京都大学GCOE「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」
- 京都大学CRESTプログラム「21世紀型都市水循環系の構築のための水再生技術の開発と評価」

出席者数:約150名

レポート 194-1  レポート 194-2


概要

経済成長の著しいアジア諸国では、都市の水需要の急増への対応が課題となっている。こうした中で、わが国では成長戦略の中で、日本の技術・企画の国際標準化等の取り組みを推進する方針が打ち出されている。その一環として、日本、中国、韓国の3か国からなる北東アジア標準協力フォーラムにおいて、日本のイニシアティブのもとで都市における再生水利用の規格の検討が進められている。本国際ワークショップは、上記3か国の専門家や関係機関の担当者が集い、各国の再生水事情や最先端技術の研究動向について情報交換するとともに、今後の国際標準化の方向性について意見交換を行うことを目的とするものである。

報告

ワークショップの冒頭では、主催者を代表して国土交通省の高島英二郎流域管理官及び北橋健治北九州市長から開会あいさつがあり、本シンポジウムの意義と成果への期待が表明された。
基調講演では、まず田中宏明京都大学教授より水の安全管理を考慮した都市水利用に関する講演が行われた。Tsinghua大学のHU Hong-Ying教授からは中国における水再生とその利用-基準と水質管理と題して講演が行われた。さらにKOOKMIN大学のLEE Sangho教授から、下水再利用のための膜技術の現状と将来展望について講演があった。
続いてパネルディスカッションが行われた。セッションの冒頭で、国土交通省の高島氏からは、下水再生水利用の国際規格化の動向と国内の都市域における再生水利用の状況について報告があった。また、福岡市の再生水利用、北九州市のウォータープラザについて報告があった。議論を通じて、再生水利用を進めるうえでの膜技術の重要性や、目標水質の考え方、マネジメントシステム基準の重要性などについて意見交換が行われた。本ワークショップを通じて、再生水分野での3か国の協力の必要性や国際基準についての理解を深めることができた。
なお、1月11日には、関係委員による「都市域での排水再生利用に関する国際会議(RWUUA)」が開催され、翌1月12日には、北九州市ウォータープラザの現地視察が行われた。