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イベント詳細


東日本大震災から学ぶ関西の水道がやるべきことシンポジウム・ワークショップ

開催日:2012年3月2日
場所:京都大学桂キャンパスCクラスター グローバルホール人融

主催:
関西水未来研究会

共催:
京都大学グローバルCOEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」

出席者数:約50名

Report 198

概要

本シンポジウム・ワークショップでは,関西の水に関わる事業体や民間企業に参画いただき,東日本大震災の経験から,今世紀前半での発生が危惧されている東海・東南海・南海地震に向けて何をすべきかについて検討することを目的とする.
第1部のシンポジウムでは,仙台市水道局の職員を招聘し,東日本大震災における水道事業体の災害対応や経験や教訓についてご講演していただく.また,関西の水道事業体から,応援・支援の立場での経験と学びについて共有する.第2部では,関西の水道事業体,水に関わる民間企業,研究者を参画者として,ワークショップ手法により,東日本大震災の経験から,想定されているスーパー広域災害である東海・東南海・南海地震に対して,災害後の水環境からみた安全・安心を確保するために,関西の水道事業体をはじめとしたステークホルダーが「今後何をやるべきか」について探求する.

報告

シンポジウムでは,まず,関西水未来研究会の座長である平山修久京都大学准教授より本シンポジウム・ワークショップの趣旨が述べられた.
第1部では,佐藤氏(仙台市水道局)から2011年東日本大震災における仙台市での水道システムの被害状況と被害の特徴について報告がなされた.また,災害時の仙台市水道局における対応について報告がなされ,(1)水道施設の耐震化,(2)水運用システムの構築,(3)効果的な応急給水,(4)応急復旧資材管理,の4点が今後の課題として示された.また,熊木氏(神戸市水道局),門脇氏(阪神水道企業団)からは,95年の阪神・淡路大震災の経験より,東日本大震災での支援の立場からの対応について報告がなされた.
第2部では,5つのグループで,ワークショップ手法を用いて,第1部でのシンポジウムでの話題提供に基づき,今後,関西の水道がやるべきことについて議論した.