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イベント詳細


深セン水環境に関するワークショップ2012

開催日:2012年3月6日 - 8日
場所:清華大学深圳研究生院CI棟310室

主催:
京都大学グローバルCOEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」

共催:
清華大学深圳研究生院環境エンジニアリング・管理研究センター

出席者数:約40名

Report 201

概要

中国深セン市及びその周辺地区では、高度経済成長に伴う産業、都市活動の活発化が続いている。こうした経済発展による影響として、河川水質など水環境への影響が顕在化している。本ワークショップでは、京都大学-清華大学共同研究・教育センターや清華大学、CRESTプロジェクト等による深セン市周辺の水環境に関する研究成果の報告とともに、将来の水環境改善に向けた共同研究のあり方について議論する。本ワークショップの目的は、これらの水環境関連の議論や現地視察を通じて、共同研究に関する認識を共有し、研究者間の交流を深めることを目的としている。

報告

3月6日のワークショップでは、まず清華大学の管运涛(GUAN Yuntao)教授より清華大学深圳研究生院環境エンジニアリング・管理研究センターの研究概要が、京都大学の田中宏明教授より環境技術共同研究・教育センターにおける活動経緯が紹介された。また、中国環境科学研究院の宋乾武(SONG Qianwu)博士より、深セン市に隣接する東莞(Dongguan)市都市下水処理場における汚泥処理システム構築に関する特別講演が行われた。ここでは、深セン市や東莞市の水源河川となっている東江(Dong Jang)の水質浄化に向けた下水処理の取り組みや、そこで発生する下水汚泥の効率的な処理システムを構築するための総合的な研究成果が報告された。さらに、京都大学の水野忠雄助教より、東江流域の概要紹介とともにこれまでCRESTプロジェクトの一環として実施してきた東江水質調査の結果が紹介された。
3月6日の午後は、深セン市内の梅林(MeiLin)浄水場と罗芳(Luofang)下水処理場の視察を行った。また、3月7日は東江中流の恵州(Huizhou)市、下流の東莞市の状況を視察し、東莞市の第6浄水場も視察した。3月8日は参加した学生により現地視察の報告会が行われた。本ワークショップを通じで、参加者は両大学の研究拠点となっている深セン市およびその周辺の水環境問題とその対策に関して理解を深めるとともに交流を深めることが出来た。