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イベント詳細


下水の再生利用と水環境保全に関する国際ワークショップ

開催日:2012年9月3日
場所:清華大学深圳研究生院CII棟多機能ホール

主催:
- 国土交通省・北東アジア標準化協力フォーラム-都市における再生水利用国際会議(RWUUA)
- 京都大学グローバルCOEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」
- 京都大学CRESTプログラム 「21世紀型都市水循環系の構築のための水再生技術の開発と評価」
- 清華大学深圳研究生院

出席者数:約120名

Report 223

概要

本ワークショップは、日中韓3ヶ国の水処理、水再利用等に関する専門家、関係機関、関連企業の担当者が集い、アジアモンスーン地域における下水の再生利用及び水環境保全の必要性とその推進方策について理解を深めるとともに、本邦企業の今後の海外事業展開に向けて、関連最先端技術の開発動向に関する情報交換とともに、国の枠を超えた関係者間交流を促進することを目的としている。

報告

ワークショップでは、各国の有識者による基調講演、水再利用・下水処理技術の最新動向に関する発表、民間企業と研究機関によるポスターセッションが行われた。キーノートセッションでは、北京市市政工程設計研究総院の杭世珺氏より中国“第十二次五カ年計画”における下水再生利用計画について講演が行われた。韓国科学技術研究院のLee Seock-Heon氏からは、韓国の下水再生利用の現状と技術開発について発表があり、京都大学の田中宏明教授からは、21世紀型水循環システムにおける下水再利用技術の発表が行われた。また、米国スタンフォード大学土木・環境工学科の吴唯民高級工程研究員より汚水・廃棄物の資源化展望に関する特別講演があった。
次のセッションでは、再生水利用、汚泥利用に関する技術開発の現状、水質等に関する基準、ガイドラインの状況、さらには水環境分野の国際標準化の最新動向などが報告された。午前中のワークショップの後にはポスターセッションが行われ、さらにその後、深圳市内の南山下水処理場の視察が行われた。
本ワークショップを通じて、日中韓3カ国の産官学分野の専門家、関係者による活発な意見交換が行われ、翌日に深圳市内で開催された第4回RWUUA(都市における汚水再生利用)国際会議の議題である再生水利用の国際標準化に関する関係者の認識を深めることが出来た。