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イベント詳細


関西における水道の未来を考えるシンポジウム&ワークショップ 第1回 関西水未来研究会

開催日:2012年9月28日
場所:京都メルパルク会議室

主催:
関西水未来研究会

共催:
京都大学グローバルCOEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」

出席者数:約40名

Report 227

概要

本シンポジウム・ワークショップでは,関西において琵琶湖・淀川流域での高度処理の導入や阪神淡路大震災の経験を活かした地震対策など,水にかかわる重要な課題に先進的に取り組んできた水道事業体や企業,大学の情報や技術の集積を活かし,将来あるべき関西における水と都市との関係を追究することを目的とする.
第1部のシンポジウムでは,将来の水道事業における健全な経営のための課題とその方策について,水道分野におけるアセットマネジメント,財源確保のあり方,新会計制度について,実務を踏まえた講演会を行う.第2部のワークショップでは,参加者の参画によるワークショップ手法を用いて,今後の関西における水道の課題を抽出する.

報告

シンポジウムでは,まず,関西水未来研究会の座長である平山修久京都大学准教授より本研究会ならびにシンポジウム・ワークショップの趣旨が述べられた.
 第1部では,佐藤裕弥氏(浜銀総合研究所地域経営研究室長)から「将来の水道事業における健全経営のための課題」と題した講演を行った.ここでは,水道事業の経営という視点から,人口減少社会において,水道事業が持続可能性を維持するためには,経営の3要素,つまり,ヒト,モノ,カネの面からの見直しが必要であることが指摘された.水道事業体の運営基盤の強化に向けた実例を紹介するとともに,今後,関西地域の水道事業の特殊性を鑑みながら,(1)人材の確保と育成,(2)老朽化施設の更新,耐震化の推進,(3)施設の更新財源の確保,が課題であり,経営管理力強化の視点から「人材」の問題を考えることが急務であることが示された.
 第2部では,将来の関西における水と都市との関係を追究することを目的として,4つのグループで,ワークショップ手法を用いて,まず,将来の関西における水道事業を取り巻く環境について議論した.