東 剛志
医薬品類における環境汚染の評価と対策
工学研究科 都市環境工学専攻 物質環境工学講座 環境質予見分野
行き先:清華大学深圳研究生院(京都大学‐清華大学環境技術共同研究・教育センター)(中国)
期 間:2009年10月5日〜12月5日
私は、水環境における医薬品類の汚染による人の健康への影響についてグローバルな視点から研究に取り組んでいます。今回のインターンシップでは、アドバンスドキャップストーンプロジェクトの一環として、清華大学深圳研究生院(京都大学‐清華大学環境技術共同研究・教育センター)において、中国における河川とその海域の汚染状況を調査する機会を得ました。現地では、河川と深圳海域を対象にした比較的広範囲なサンプリングを行いました。調査を通じて、急速に発展を遂げつつも一部の河川では水質汚染やPPCPs汚染が発生していることを見出し、汚染の実態を正確に把握し、そこから解決に向けての対策を試みることの必要性を肌で感じることが出来ました。そして、これらのことを実践するためには、現地の方々と信頼関係を築き、お互いに助け合い協力をしていく姿勢が重要であることを強く認識しました。研究成果は、広州で開催された2009年度EPS国際医薬・製薬理科学シンポジウム及び清華大学深圳研究生院で開催された第一回GCOE深圳拠点シンポジウムで発表しました。今回のインターンシップをきっかけとして国際性・リーダー性が一層身に付くように努めています。