馬 寅
内モンゴルにおける環境問題についての研究
工学研究科 都市環境工学専攻
環境システム工学講座 環境リスク工学分野
行き先:内モンゴル大学、内モンゴル農業大学(中国)
期 間:2009年11月26日〜2010年3月10日
私は内モンゴル大学と内モンゴル農業大学を訪問し、内モンゴルにおける環境問題について調べました。近年、著しい経済発展で、内モンゴルの自然環境状態が悪化しつつあります。特に黄河流域の水質悪化と採鉱による汚染は広がっています。
内モンゴル農業大学の研究チームは人工湿地を利用して、黄河の水質を改善しようという研究を行っています。しかし、その地域の土壌中ヒ素濃度が高く、人工湿地を作る際には、土壌中のヒ素を溶出する恐れがあります。それに関する対策は未だにありません。内モンゴル大学の研究チームは銅、鉄の鉱山開発による土壌汚染に関する研究を行っています。鉱山周辺の土壌汚染の起源を判定することが難点です。インターンシップ中、各研究チームのメンバーと共に、現場調査をしたり、問題の解決策を検討したりしました。私は日本で土壌汚染の起源を判定する測定方法に関する研究を行っています。今までの研究成果を向こうの研究者に紹介しました。まだまだ不十分な内容だと思いますが、新しい視点で内モンゴルの土壌汚染問題を見ることができるといえます。今後は、インターンシップ中に感じたことを自分の研究に取り込み、社会に役に立つ研究成果をだせるように頑張っていきます。