若手海外活動研修 > 2011年 > ナカ キシモト アンヘリカ マリコ
ナカ キシモト アンヘリカ マリコ
酸性排水による被害軽減対策
地球環境学舎 地球神話技術学廊 社会基盤親和技術論分野
行き先：鉄道総合技術研究所（日本）等
期 間：2011年5月〜2011年12月
私の母国であるペルーのような発展途上国では、鉱山開発やある種の建設工事（トンネル掘削）などで発生する酸性排水(ARD)による汚染が、最も深刻な環境問題の一つであると認識されています。ARDは世界各地で河川の水質を悪化させ、水中生態系を破壊しています。ARDの被害を軽減するためには、低コストで、より簡単、なおかつ環境に優しい浄化技術が求められます。そこで私はARDによる汚染防止対策の調査を研究目的に決めました。私が検討している汚染対策の一つは、掘削岩石の封じ込め施設の一部に無機物質で作られたライナーを用いるというものです。
日本で私はこのテーマについて学ぶ機会を数多く得ました。鉄道総合技術研究所(RTRI)では、実験やARD汚染防止措置の実例について学びました。RTRIでの経験やトンネル工事、廃棄物処理施設、廃棄物処分場など様々な現場を見学したことで、ARD汚染対策だけでなく、建設工事における新技術や他の地盤環境問題を改善する技術についても知識を深めることができました。
