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若手海外活動研修 > 2012年 > 李 在永

李 在永

火災時の高強度コンクリートの爆裂機構の解明と制御

工学研究科 建築学専攻 都市空間工学講座
行き先:湖西大学・消防防災学科および防災試験研究所(韓国)
期 間:2010年8月23日〜2010年8月31日、2011年11月27日〜2011年12月9日
高強度コンクリートは、構造性および耐久性に優れたコンクリートですが、火災時のように急激に加熱されると表層部が爆音を生じて急激に破壊する現象が起こります。この現象は、爆裂と呼ばれており高強度コンクリートを建築物などに活用する際の制約となっています。
インターンシップでは韓国・湖西大学消防防災学科(超高層ビル防災研究室)との共同研究の一環として、防災試験研究所(FILK)で爆裂機構を解明するための加熱実験を行いました。圧縮強度が100MPaの高強度コンクリートで壁模型と短柱試験体を製作し、含水率の違いと加熱の均一性による爆裂形状を測定しました。その結果から、壁の場合は部分加熱した場合、柱の場合は2面加熱した場合に激しく爆裂が起こり、加熱の不均一性が爆裂形状に大きな影響を及ぼすことが分かりました。一方、含水率が爆裂形状に及ぼす影響は、これより小さいという結果を得ました。インターンシップから得られた結果は、共著の論文として発表するとともに、博士論文執筆のために重要なデータとなります。このような機会を与えて頂いたGCOE-HSEの先生方および湖西大学の皆様に心より感謝いたします。


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