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ソサワット タウィポン
盛土斜面の安定性に着目した地盤構造物のアセットマネジメント
工学研究科 都市社会工学専攻 ジオマネジメント工学講座 土木施工システム工学分野
行き先：アジア工科大学院（タイ王国）
期 間：2012年2月13日〜2012年2月24日
本研究は、山間部の高速道路における盛土斜面および切取斜面の安定性に着目したものです。これまでに、不安定斜面の多くは、土中への杭の打設、吹付けコンクリート、およびグラウンドアンカー工(以下、アンカーと称します)のような様々な対策工の施工により安定化を図られてきました。本研究では、流紋岩、花崗岩、斑レイ岩、および堆積岩の4つの地質条件に打設されているアンカーに対して、それぞれ最適な維持補修計画を決定することを目的とし、ワイブル関数やマルコフ連鎖のような統計学的手法を用いて、アンカーの性能低下のシミュレーションを行いました。さらに、これらの解析結果を、リフトオフ試験結果およびアンカー頭部の目視点検による調査結果と比較し、その整合性を検討しました。最後に、斜面の安定性は、雨期や乾季によって大きく異なる降水量によって変化する地下水の状態にも依存するため、本研究ではアンカーの性能過程を考慮した数値解析により、長期間に渡る斜面の安定性評価を実施しました。
