calender bar inside bar contact bar links bar link

イベント詳細


GCOE特別セミナー 第三回環境分析技術セミナー「標準溶液の調整とGC/MS・LC/MS/MSのオペレーション」

開催日:2009年5月12日
場所:清華大学深圳研究生院L棟(中国)

主催:
京都大学グローバルCOEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」

共催:
京都大学EMLプログラム「環境マネジメント人材育成国際拠点」

出席者数:20名

Report 035

概要

深圳拠点では、GC/MSをはじめICP、原子吸光分光光度計など様々な分析機器を保有している。これまでに、環境分析に関する知識の習得を目 的としてセミナーを開催してきた。しかしながら、実際に分析を行う場合は、これまでのセミナーで伝えきれなかった様々なノウハウや技術が必要となる。現在 までに、この部分については、必要な講義を行ってきていない。このため、正確な環境分析を行うために、新たに技術指導を行う必要がある。そこで本セミナー では、検量線用標準試料の調製を例にした技術指導、さら、には、GC/MS、LC/MS/MSを例にした測定方法とメンテナンスの方法を実技指導しこれらの 技術を習得する事を目的とした。また、清華大学深圳研究生院で高い頻度で利用されてきたGC/MSの実技指導には、島津テクノリサーチの協力を得て行っ た。参加者は、清華大学深圳研究生院の全学生とし、行政関係者として深圳市水質検測中心も講習対象者とした。

報告

セミナーでは、トリニフェルホスフェートおよびエチニルエストラジオールを対象として、それぞれGC/MS、LC/MS/MSを用いて実技指導 を行った。まず始めに、4つのグループに分かれ、それぞれの物質を用いて検量線用の標準溶液を調整した。具体的には、2mg/Lの標準原液を用い て、10μg/L、20μg/L、50μg/L、100μg/Lの標準溶液を作成した。各グループが調整した標準溶液を測定するための分析条件の設定方法 について、GC/MSおよびLC/MS/MSを用いて指導した。最終的に、検量線の直線性から希釈作業の正確さを評価した。このセミナーを通じて、参加者 は、ガラス器具やマイクロシリンジの正しい使い方を習得した。さらに、実際にGC/MS、LC/MS/MSをオペレートしてみることで、これらの機器に対 して理解を深めた。セミナー終了後に、参加者に対してcertificateを授与した。また、無記名アンケート調査を行ったところ、参加者からは、大変 有意義であったという返答が多く返された。一方で、セミナーの時間をもっと増やして欲しいという意見もあり、今後継続的に講習を行う必要性が示唆された。