イベント詳細
海事重要社会基盤のリスクガバナンスに国際ワークショップ
マラッカ・シンガポール海峡の異常災害の発生を想定して
開催日:2009年6月4日 - 5日
場所:京都テルサ
主催:
- 国際リスクガバナンス機構(IRGC)
- 京都大学防災研究所
- 京都大学グローバルCOEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」
- 京都大学交通 ロジスティクス共同研究センター
- シンガポール国立大学海事研究センター
- 国土交通省
- 電力中央研究所
Report 036
概要
本ワークショップは、グローバル社会の機能に必要不可欠な海事重要社会基盤のガバナンスに関する重要課題に取り組む為の効果的なコミュニケーション・ネットワークの基盤を築き、利害関係者間の対話を促進することを目的とする。
ワークショップで取り上げられた主な課題は以下の通り。
- 極端な自然災害に影響を受けやすい、主な海峡及び国際海事輸送網における相互依存的な国際的ハブの脆弱性に対する取り組み
- 不幸な事態や悪意ある攻撃に対する上記脆弱性の分析
- 上記のような事態が国内及び国際的な交通インフラの麻痺や経済への打撃を引き起こした場合の影響分析
- 復興構想・戦略及び後背地支援社会基盤の役割の査定
- 現存の法的・組織的枠組みと包括的なガバナンス構想を検討及び必要に応じた弱点の確認
- 政策立案者及び意志決定支援のニーズに対するリスクガバナンスに関する提言の考案
報告
ワークショップでは主要な利害関係者の間の対話を開始・促進しました。問題の範囲に関するさまざまな見解が共有され、リスク評価を含む複数の危険性および脅威に対処するために必要な行動の優先順位リストが構築されました。現状のシステムを深く分析することでリスクガバナンス戦略への障害について、更に理解が深まりました。リスクガバナンスに関する提言を含む公式のIRGCサマリーレポートおよび政策報告書が作成されました。