calender bar inside bar contact bar links bar link

イベント詳細


水処理施設関連日中学生学術交流セミナー

開催日:2009年10月13日 - 14 日、20 日
場所:京都大学、湖南中部、琵琶湖博物館,蹴上浄水場、北部クリーンセンター

主催:
京都大学グローバルCOEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学点」

出席者数:24名

Report 066

概要

このセミナーでは、清華大学の学生を京都大学に招聘し、学術的な研修を行うとともに、準備も含め海外での生活を経験させることによって国際的な 視野を養うことを目的とする。また、京都大学の学生との交流を通して双方の学生に対する教育的配慮も行う。このセミナーは二つの要素から構成する。一点目 は、施設見学を通じた研修であり、北部ゴミ焼却場、蹴上浄水場を10月13日に、湖南中部浄化センター、琵琶湖博物館を10月14日にそれぞれ見学する。 他方は桂キャンパスで行うシンポジウムであり、学生による研究内容の発表を行う。また研修の一環として、本シンポジウムの運営は、学生が主体となって行 う。

報告

10月13日は、日本の最新の廃棄物処理設備を持つ京都市北部クリーンセンターおよび京都と最も歴史がある蹴上浄水場の浄水処理システムを見学 した。北部クリーンセンターでは発生する余熱を発電して再利用いる点、太陽光発電を行っている点に大変興味を持って視察が行われた。
10月14日の午前は、日本最大の湖である琵琶湖にその処理水を放流する湖南中部浄化センターを見学し、琵琶湖の富栄養化の原因物質である窒素・リンを除 去する高度処理プロセスについての理解を深めた。中国では近年になって下水処理施設に窒素やリンなどの高度処理プロセスを導入し始めており、中国の学生ら は大変興味深く見学に臨んだ。また、下水処理によって生じる汚泥の有効利用にも非常に興味が持たれ、多くの議論がなされた。施設の見学の際には、施設のメ ンテナンスや具体的な運転方法などについての質問が多く、積極的な質疑応答および意見交換が行われた。午後は、1996年に設置された琵琶湖博物館を観覧 し、琵琶湖とその周辺の人々の生活とのかかわりかたについて知る機会を設けた。本博物館は、琵琶湖を中心として、日本および世界の湖沼に関する知識や情報 も提供しており、見学者らには湖沼やその周りの環境保全対策がいかに重要な課題であるかを深く認識してもらう有意義な見学となった。10月20日には学生 が主体となって運営するセミナーを、桂キャンパスにて開催した。このセミナーでは、まず講演する学生が自分の故郷を紹介し、次いで現在の研究テーマについ て講演した。このセミナーには、遠隔会議システムを利用して、GCOE深圳拠点からも多数の学生が参加した。質疑においては、深圳拠点からの質問、桂キャ ンパスからの応答があり、国際的なセミナーとなったことは大きな成果である。