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イベント詳細


地球科学における近年のイメージング技術

開催日:2010年3月25日
場所:京都大学桂キャンパス Cクラスター152号室

主催:
京都大学グローバルCOEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学点」

出席者数:10名


Poster
Report 093

概要

本セミナーの目的は、地震波トモグラフィーの先駆者であるBrian Kennett教授と、京都大学環境資源システム工学研究室の数名の研究者と学生との間の、地球科学における近年のイメージング技術の革新に関する意見交換である。

報告

本セミナーでは、オーストラリア国立大学からBrian Kennett教授を招待した。以前冬期に開催されたセミナーでは、少数の学生しかセミナーに参加できなかったため、Kennett教授は今回来日された時にも京都大学に立ち寄られた。Kennett教授は有名な地震学者で、多くの書籍が世界中の地球物理学者に参照されている。
初めに、Kennett教授が45分間「地震波トモグラフィー」という題目で講義を行った後、環境資源システム工学研究室の5人の発表が約2時間行われた。仲田典弘氏はGPUを利用した弾性波伝播シミュレーションの促進について、Mohammad Rachmat Sule氏は走時トモグラフィーと地震波モデリング法を用いた鉱石ダイクの解析、湊翔平氏は多次元デコンボリューション型地震波干渉法を用いた坑内震源を必要としない坑井間反射法について、池田達紀氏は均質化法に基づく表面波探査による複合地盤の巨視的振動特性の評価について発表を行った。
さらに、Mohammad Rachmat Sule氏と湊翔平氏は、将来的な展望として日本とインドネシアのおける地球力学の問題へ応用することが可能である、統合地震波干渉法と3次元CRSスタックについて発表した。
Brian Kennett教授からの提案や助言は大変貴重で、京都大学からの発表者にとって大変名誉ことであった。本セミナーの最後にKennett教授より閉会の詞があり、そこで大変興味深く著し成果を上げている研究であると述べられた。