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イベント詳細


大域的・地域的・局所的規模における地震波トモグラフィー

開催日:2010年5月26日
場所:京都大学桂キャンパス Cクラスター C1-2棟 グローバルホール人融

主催:
京都大学グローバルCOEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」

出席者数:30名


Poster
Report 104

概要

本講演の目的は、Sri Widiyantoro教授による地球科学におけるイメージング技術の革新を報告することであった。Sri Widiyantoro教授は地震波トモグラフィーの第一人者であり、2010年3月25日にGCOEセミナーで京都大学を訪れ発表を行ったBrian Kennett教授の教え子である。Sri Widiyantoro教授の講義では、大域的な規模や局所的な規模の地表面の画像を示し、地震災害への対策に関する考察を行った。

報告

Sri Widiyantoro教授の講演の冒頭、松岡俊文教授がSri Widiyantoro教授の略歴を説明した。Sri Widiyantoro教授はITB工科大学で学士を取得し、その後京都大学で修士を、オーストラリア国立大学で博士を取得した。講演は地球科学のおけるトモグラフィーの基礎理論の説明と、教授自身や学生らによって行われたケーススタディについて90分間行われた。
大域的な規模と地域的な規模のケーススタディでは、地球上の数枚の断面が示された。そこで、プレート境界面(沈み込み帯,衝突など)は画像上の速度異常から明確に識別することが出来た。これらの画像はいくつかの有名な雑誌(The Science and Geophysical Journal Internationalsなど)にも投稿されている。次に、局所的な規模のケーススタディでは、西ジャワのGuntur火山で撮影された数枚の地表面の写真が示された。マグマだまりの位置は火山下の速度摂動異常から解釈することができる。
講演の最後に、オーストラリア政府の協力を得て、ITB工科大学の地球科学者や土木技術者のよって作成されたインドネシアのスマトラにおける新しい帯状ハザードマップが示された。ハザードマップは以前のものと比べていくつかの箇所を修正し改正された。さらに、講演後発表者と聴講者の間で激しい議論が行われた。