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イベント詳細


アジアにおける環境研究の動向と水ビジネスの展開に関するワークショップ

開催日:2010年7月30日 - 31日
場所:京都大学 百周年時計台記念館2F 国際交流ホールIII

主催:
京都大学環境衛生工学研究会

共催:
- 京都大学GCOEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」
- 科学技術振興調整費「環境マネジメント人材育成国際拠点」

出席者数:60名

Poster
Report 110

概要

地球規模で進行する地球温暖化問題等の深刻化のなか、環境工学の分野においても国際化に対応した研究・教育活動が求められている。特に、経済発展が著しいアジア諸国との連携は、我が国においても今後より一層その重要性が増してくると考えられる。本ワークショップでは、京都大学において実施しているグローバルCOEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」およびEMLプログラム「環境マネジメント人材育成国際拠点」に関連して、アジアにおける環境研究の動向や海外における水ビジネスについて展望することにより、アジアを中心とした国々とのさらなる連携促進を図るものである。また、ポスターセッションにおいてポスター発表を行い、アジア諸国における健康リスク問題に対する問題解決指向型の最新かつ実践的な環境工学、技術に関する情報交換を行った。

報告

ワークショップでは、まず、ZHANG教授(清華大学)より中国における水環境保全に関する最新の研究事例について、そして、藤井教授(京都大学)より京都大学地球環境学堂を中心としたベトナムでの環境研究の展開についての紹介がなされた。次に、宮内潔氏(大阪市水道局)より、これまでの国際貢献実績や、水道事業の国際展開の現状や今後の展開について説明がなされた。藤木修氏(財団法人下水道新技術推進機構)より、下水道グローバルセンター(GCUS)の活動についての紹介がなされた。そして、民間の視点から、初又繁氏(メタウォーター株式会社)、後藤正広氏(株式会社日立プラントテクノロジー)より水処理事業における近年の国際展開に関する試みについて紹介された。ディスカッションにおいて、官民学それぞれの視点からのアジア諸国への環境研究の展開、官民学における連携の必要性等について述べられた。
ポスターセッションにおいては、人間安全保障工学分野・教育プログラムに所属する博士学生による17件の発表があり、現場主義に基づく問題解決型の実践的な環境工学技術に関する活発な議論が行われた。