イベント詳細
京都大学−中国清華大学合同セミナー・見学会
開催日:2010年8月2日 - 4日
場所:大阪市浄水場(柴島)高度処理実験施設、湖南中部浄化センター、琵琶湖博物館、京都大学桂キャンパスCクラスター C1 講義室(173)
主催:
京都大学大学院工学研究科都市環境工学専攻
共催:
京都大学グローバルCOEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」
出席者数:33名(8月2日)、43名(8月3日)、45名(8月4日)
Program
Report 113
概要
本見学会・セミナーでは、長期に渡って継続的な協力関係を維持している清華大学に加えて江南大学、さらには、清華大学と研究面で交流のある企業の方を日本に招き、
1)日本の浄水場および下水処理場などを見学し、先鋭技術についてご理解いただくこと
2)浄水処理、下水処理での先駆的な取り組みについて日中両国での今後の水利用に関する意見交換を行うこと
3)セミナーを開催し、日中双方の最新の技術開発の現状を広く紹介するとともに、今後の共同研究の可能性と方向についてディスカッションすること
を目的とした。
報告
8月2日は、大阪市浄水場(柴島)高度処理実験施設を視察した。ここでは、高度浄水処理技術と、京都大学において技術検討されているパイロットプラントを見学した。同様に8月3日は、湖南中部浄化センターおよび琵琶湖博物館を視察した。閉鎖性水域である琵琶湖に処理水を放流する湖南中部浄化センターでは、栄養塩対策として導入されているA2O処理が紹介された。また、中国側で興味の高い汚泥処理についての質疑が活発に行われた。さらに、琵琶湖博物館では、琵琶湖の歴史やその生態系について説明を受け、参加者は、汚染の著しい中国の太湖との対比をしながら理解を深めた。
8月4日は、セミナーを開催した。清華大学からは、膜処理技術を使った上下水道の処理技術、京都大学からは、上下水道の現状と課題についてそれぞれ講演があり、活発な意見交換が行われた。また、米田教授より、GCOEの活動について紹介が行われた。本見学会・セミナーを通じて、清華大学のみならず、江南大学や関連する中国企業との交流が行われた事は大きな成果となった。