イベント詳細
2010年度 交通計画に関する京都大学−ベトナム交通通信大学ジョイントサマートレーニングコース
開催日:2010年9月24日 - 26日
場所:ベトナム交通運輸大学(UTC)(ベトナム)
主催:
- 京都大学経営管理大学院
- ベトナム交通運輸大学(UTC)
共催:
- 京都大学経営研究センター
- 京都大学グローバルCOEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」
出席者数:合計 約100名(3日間)
Report 123
概要
人々にモビリティを提供することは、先進国だけでなく途上国においても、私たちの日常生活をサポートするための重要な要素の一つである。また、交通機関は人々にアクセスを提供することにより、経済成長や経済活動に影響を及ぼしている。システムの性能は、大気のような公共政策の問題、環境資源の消費、社会資本、土地利用、都市の成長、経済発展、安全・安心に影響を与える。
交通計画は、交通と他の社会的目標をつなぐ重要な架け橋となっている。交通施設、需要分析、プロジェクト評価、トリップ調査手法等の交通計画は、自家用車、バスや電車などの公共交通機関の効率的な輸送サービスを得るために重要な要因であることは言うまでもない。
このような観点から、特に都市の交通機関を中心に、基本的な概念および輸送計画とアプリケーションの結果に関連付けられている知識を提供することを目的とする。
具体的には、都市交通システム、計算可能一般均衡モデル、産業連関分析、計算都市均衡モデリング、都市計画に対する交通計画の役割における知識を得ることを目的とする。
報告
初日には、松島准教授より本コースの概要が紹介された。Dr. Mai Hai Dang により、交通流理論及び都市交通の課題について講義がなされた。午後からは、吉田助教により、SNAについて講義がなされた。そして、Kwangmoon Kim准教授より I-O分析についてなされた。
2日目には、Kwangmoon Kim准教授及びMr. Bui Trinh(ベトナム統計局)によりI-O分析について講義がなされた。そして、松島准教授よりI-O分析とCGEモデルの関係性について講義がなされた。午後から、千田氏によりモデルの閉じ方について講義がなされた。また、山崎氏によりCUEモデルについて講義がなされ、2日目の最後に文教授により、都市経済について講義がなされた。
最終日には、松島准教授よりモデリングとモデルのアプリケーションについて講義がなされた。千田氏により、CGEモデルによる都市交通施策の評価について講義がなされた。最後に、小林教授により、ベトナムの交通及びグリーンIOについて講義がなれた。
3日間合計で100人が参加したが、UTCの学生のみならず、外部からの学生も参加しており、交通計画への関心の高さが示された。