イベント詳細
第6回 京都大学・同済大学合同セミナー −持続的社会形成を目指した都市・交通マネジメント−
開催日:2010年10月11日
場所:同済大学嘉定キャンパス交通運輸行程学院103会議室(中国)
主催:
京都大学グローバルCOEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」
共催:
- 京都大学
- 同済大学
出席者数:70名以上
Report 129
概要
本合同セミナーでは、日本と中国における都市構造および交通体系の発展過程の相違に着目し、異なる状況の中で京都大学・同済大学で長年実施されてきた研究成果を比較し、討議することにより、持続的発展のための都市・交通マネジメントの方向性ならびに学術研究活用のあり方を見出すことを目的とする。
報告
合同セミナーでは、京都大学 小林潔司教授、同済大学 Xianguang Yang教授より、開会の挨拶が行われた後、京都大学側より計8編、同済大学側より計8編、合計16編の研究成果に関する発表があり、合計約70名余の参加者を得て、活発な議論が行われた。
発表された研究テーマは、上海市内の道路ネットワークにおける渋滞発生状況に関する解析、道路維持補修の効率化と京都市におけるケーススタディに関する研究、道路交通に関する多様なデータ・情報の統合・解析手法、運転挙動及び交通安全性解析のためのドライビングシミュレーターの構築、鉄軌道利便性と地方都市駅周辺部の人口分布の関係性、ウェブベースの交通行動計画システムの構築と運用、LiDARと航空写真を用いた3次元都市モデルに関する研究、CO2排出量を考慮したバス路線の効率性指標に関する研究など、道路交通から公共交通まで、また効率性の解析から安全性、環境親和性に関する検討まで多岐に及び、非常に熱のこもった発表、討議が終日続けられた。
また、セミナーの最後には、継続して京都大学・同済大学間の交流を深化させていくこと、来年は京都にて開催することが確認され、盛会のうちに終了した。