イベント詳細
第18回 JSPS-MOEコア大学プログラム(都市環境系)セミナー
開催日:2010年10月21日 - 22日
場所:清華大学 Sino-Italian Environmental ビル(中国・北京)
主催:
JSPS-MOE コア大学プログラム
共催:
京都大学グローバルCOEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」
出席者数:91名
Report 118
概要
本セミナーは、京都大学および清華大学を中心としたJSPS-MOEに基づいた日中交流事業の会合である。この日中交流事業は10年前に開始されたものであり、これまでに多くの学術交流や、人的交流が行われてきた。第18回会合となる今回は、特に最終会合であることから、これまでの活動を総括するとともに、将来の交流のあり方について議論を深める。本セミナーでは、日中両国における最新の研究成果や知識、情報を交換するだけでなく、都市環境に関わる諸問題の解決における両国の具体的な連携の方法を共同で見出す事を目的とする。
報告
【10月21日】
午前は全員参加のセッションとして、開会挨拶が清華大学のHao教授、JSPS北京オフィスの福西様、京都大学の小森工学研究科長より行われ、次いで4研究グループ(水質汚染グループ、大気汚染グループ、廃棄物グループ、持続可能な都市開発グループ)のリーダーから10年間の研究の総括が行われた。両国の一致した見解として、
1)本プログラムを通じて、日中両国の関係が発展してきたこと
2)研究面のみならず人材育成の面においても極めて有意義であったこと
3)今後もここで醸成された関係を継続していくと共に、さらなる発展を期待することが確認された。
午後からは、4つの研究グループに分かれて、それぞれの研究成果が講演され、活発な意見交換が行われた。
【10月22日】
2日目は初日に引き続き、4つの研究グループに分かれて、研究成果や今後の研究における興味・視点について講演が行われた。講演には、今後、日中双方の協力によって大きく進捗する可能性のあるテーマや、両国の環境条件の違いに関する理解をさらに深める必要のあるテーマがあり、今後の協力関係の継続と発展が強く望まれるものであった。
最後に、京都大学の津野教授と清華大学のHao教授から閉会挨拶が行われ、JSPS-MOEの活動を通じて実りある成果が得られたが、これに満足することなく、次に続くプログラムへの積極的な参加が呼びかけられた。
本セミナーでは、京都大学?清華大学のみならず、日中の多くの大学関係者が一同に会して、それぞれの研究テーマや今後の連携について議論を深める事ができたため、10年間の活動を総括するにふさわしい有意義なセミナーとなった。