イベント詳細
海事国際重要基盤のリスクガバナンスに関する第二回国際ワークショップ
開催日:2010年11月6日 - 7日
場所:京都大学宇治キャンパス 木質ホール
主催:
- 国際リスクガバナンス機構(IRGC)
- 京都大学防災研究所
- 京都大学グローバルCOEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」
- CMS, NUS-GCOE, KU交通ロジスティクス共同研究センター
出席者数:44名
Report 128
概要
海事国際重要基盤のリスクガバナンスに関する第2回ワークショップが2010年11月6、7日に京都大学宇治キャンパスの木質ホールにて開催された。本ワークショップは、2009年に開催されたワークショップの第2回目であり、海事重要基盤に関する知識の共有を進めることを目的としている。学者、ヨーロッパや東南アジアの実務家を含む多様な利害関係者が集まり、以下のような目的を掲げた。
- 想定しうるシナリオによる研究:主要物の壊滅(たとえば海峡の完全封鎖)を設定し、潜んでいる危険性や脅威および起こり得る結果や環境への影響を確認する。
- 原因を分析し、明らかにする。
- リスクガバナンスの欠点を明らかにし、提案を行う。
報告
ワークショップは、終始和やかな雰囲気で行われ、船舶安全の最新海事技術やケーススタディを用いたリスクガバナンスに関する講義など、最新のマラッカ海峡の情勢に関連した発表やシナリオ分析が行われた。参加者により活発に質疑応答が行われた。陸上設備に対する攻撃による大惨事や脆弱性のような緊急の事案が重要な課題とされた。また、マラッカ海峡の大混乱は、地域への影響以上に地球規模の影響となることが強調された。グループディスカッションでは、実務家と学者の議論のよい機会となった。 こうした関係は、両者にとってマラッカ海峡に関連する知識や問題の共有を深める。本ワークショップの目的は、一般の船舶会社や海峡近隣諸国政府の役人などを含む参加者の出席のもと、成し遂げられる。ワークショップの参加者は本企画の有効性を確認し、次回への期待を寄せていた。