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イベント詳細


日米両国における持続可能な水利用および水環境の構築に関するシンポジウム

開催日:2011年6月7日
場所:流域圏総合環境質研究センター セミナールーム

主催:
- 京都大学グローバルCOEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」

共催:
- 流域圏総合環境質研究センター
- 大学院教育GPインテック・フュージョン型大学院工学教育

出席者数:21名

Program
Report 153

概要

持続可能な水利用と水環境の保全については,過去数十年に渡り,世界的規模で重要な問題となっている。そのため,米国と日本の研究者は,水資源のより良い管理に向けて活発な研究を行っている。先進国では,発展途上国と比較して様々な環境問題に直面してきたが,一方でその解決に向けて大きな進展を遂げてきた。そこで,米国アイダホ州立大学の佐藤教授と台湾成功大学の蔡教授を招き,持続可能な水利用と水環境の保全に関してセミナーを開催した。このセミナーの主な目的は,米国とアジアにおける持続可能な水利用と水環境の保全に向けて,どのような可能性があるかを議論するものである。また同時に,次の世代を担う若い研究者のために,新たな研究ビジョンを探ることも意図している。

報告

このセミナーは,次に示すような3つのパートからなっている。
1. 招聘者(米国の動向)
2. 招聘者と京都大学教員(アジアおよび日本の動向)
3. 博士研究員と博士課程学生(研究発表)
本セミナーでは,これらのパートにおいて,全部で10の発表がなされた。1つ目のパートの米国の動向については,佐藤教授より,米国アイダホ州の地熱発電に関する発表がなされた。この地域は,米国先住民が住む地域で,先住民の教育と社会参加を促す目的も兼ね,地熱発電プロジェクトが実施されていることが紹介された。セミナーの2つ目のパートでは,蔡教授,京都大学の山下講師,中田助教から発表がなされ,次の世代へ向けて,アジアでの環境改善をより進めることが重要であるとした発表がなされた。3つ目のパートにおいては,京都大学の博士研究員および博士課程学生から,現在実施している最新の研究成果について紹介がなされた。最後に,京都大学・田中教授から,今後の持続可能な水利用と水環境の保全に向けて,若い研究者によるチャレンジすることの重要性について講演がなされ,セミナー発表は終了となった。その後,ラボツアーが実施され,招聘者を対象として,京都大学・流域圏総合環境質研究センターで実施されている研究と実験に関する説明がなされた。 本セミナーにおいて,米国と日本を含むアジアの水利用と水環境保全に関する活発な情報交換がなされるとともに,特に,若い研究者に有益なセミナーとなったと言える。