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イベント詳細


都市地下帯水層を利用した高度リスク管理型水再利用システムの構築 -第1回戦略的創造研究推進事業シンポジウム-

開催日: 2011年6月17日
場所:京都大学桂キャンパス 人融ホール

主催:
- 京都大学グローバルCOEプログラム 「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」
- 戦略的創造研究推進事業 「都市地下帯水層を利用した高度リスク管理型水再利用システムの構築」

出席者数:約35名

Report 162

概要

本シンポジウムでは、戦略的創造研究推進事業 「都市地下帯水層を利用した高度リスク管理型水再利用システムの構築」における研究内容・進捗状況,また本事業に関連する研究成果の発表を行い、今後の研究展開について関連教員、学生の間で議論を深め、研究ビジョンを相互に共有化することを目的とする。本事業は、高度リスク管理技術を応用し、下水処理、地下浸透、浄水処理も相補的効率化により合理的な都市内水循環利用システムを構築するものであり、中国の北京に代表される、現在および気候変動にともない将来的に渇水の激化が懸念されるアジア・アメガシティの人間安全保障につながるものである。

報告

シンポジウムでは、まず、伊藤禎彦研究代表者より本事業についての紹介が行われた。続いて、Songkeart Phattarapattamawong特定研究員、高部祐剛特定研究員により、それぞれ「Soil Aquifer Treatment (SAT)地下浸透処理」、「地下浸透処理における処理特性の把握に関する研究」のタイトルで、本事業における重要な研究テーマである地下浸透処理についての具体的な研究の方針、実験計画案が発表され、原案の問題点、実験を遂行する上での課題について議論が行われた。さらに、地球環境学堂、都市環境工学専攻に所属する修士課程の学生等計4名が各自の研究内容について、それぞれ「酸化処理によるカルキ臭と消毒副生成物 (DBPs)の同時制御」、「生物学的処理による下水中天然エストロゲンの除去機構に関する研究」、「QMRA 手法を導入した微生物感染リスク管理の高度化」、「微量有機汚染物質の処理法に関する研究」のタイトルで発表を行い、それらの研究の本事業における位置付けおよび発展性について意見交換がなされた。 本シンポジウムには、関連教員、また、多くの博士課程、修士課程、学部の学生が参加し、その関心の高さが示された。また、討議の場においても、教員のみならず学生からも積極的に質問が出る等、教員、学生が一丸となって事業を成功に導こうとする姿勢が見受けられた。 本シンポジウムを通じて、本事業に係わる多様な分野の研究内容について理解を深めることができ、さらには、教員、学生を含めての有意義な意見交換がなされ、今後の本事業の方向性を共有する場となった。


(左より、開会の挨拶、発表風景、シンポジウムの様子)