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イベント詳細


インドネシア,ジャワのGUNDIH地区における二酸化炭素地中貯留(CCS)に関する第二回シンポジウム

開催日:2011年7月27日
場所:東京銀座日航ホテル10階スカイルーム

主催:
- 京都大学
- ITB(バンドン工科大学)拠点
- 京都大学グローバルCOEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」

共催:
- PERTAMINA
- JICA
- JST
- JAPEX
- RITE
- 深田地質研究所
- 東京大学
- 富山大学
- 早稲田大学
- 秋田大学

出席者数:107名

Report 168

Poster

概要

第二回シンポジウムの目的は、大気中の二酸化炭素濃度を減少させるため、Gundih地区における二酸化炭素地中貯留に関するインドネシアと日本の共同研究プロジェクトに向け、意見交換を行うことである。インドネシアや日本の大学、研究機関、民間会社から、多くの研究者がこのシンポジウムに参加し、Gundih地区における二酸化炭素地中貯留(CCS)に関する計画を考えた。

報告

本シンポジウムは、2011年7月27日東京銀座日航ホテルで行われた。京都大学、ITB工科大学、京都大学グローバルCOEプロジェクトアジア・メガシティの人間安全保障工学拠点によって開かれ、10名の発表者と107名の参加者がいた。
松岡俊文教授(京都大学のCCSプロジェクトリーダー)の挨拶で本シンポジウムは開催された。主要発表者は松岡俊文教授とWawan Gunawan教授である。インドネシアでの急速な経済成長とエネルギー消費量の増加に関して述べられた。このような背景により、比較的高い二酸化炭素排出量に対して、石油ガス開発分野での研究開発が促進されている。そこで、二酸化炭素の排出量を減少させるために、インドネシアでのCCS技術の適用が重要になると考えられている。さらに、松岡教授はクリーン開発メカニズム(CDM)におけるCCSに関して紹介をした。また、Pertamina EPのマネージャーで、Gundih地区におけるガス開発計画の責任者であるDody Sasongko氏も講演を行った。
その後のセッションでは、いくつかの講演が行われた。このセッションの初めに、Tutuka Ariadji博士がインドネシアにおけるCCSの可能性に関して講演した。さらに、Djedi S. Widarto氏はGundih地区で取得された調査データの可能性と、法律上の進捗を述べた。Ridho Affandi氏、Samsul Hidayat氏、Ory Sadjati氏はGundih地区におけるG&Gに関して発表した。江島真也氏はJICAの環境変動に対する大規模な取り組みに関して、山地憲治氏は、地球規模課題対応国際科学技術協力(SATREPS)における、低炭素経済への試みについて講演を行った。さらに、最後の発表者であるHarris Prabowo氏はGundih地区の地表面の特性について発表を行った。その後、講演セッションの最後には質疑応答の時間が設けられた。
本シンポジウムはWawan Gunawan教授によって閉会された。Gundih地区においてCCS技術を適用する必要があると述べた。この地区から生産される二酸化炭素の量はインドネシアの約20%である。そのため、この地区でのガス生産による大気中の過剰二酸化炭素濃度を減少させるためには、二酸化炭素地中貯留が最善の方法である。科学者、技術者、政府、国際機関と協力し、CCSに関する高度な科学技術において、インドネシアが世界の先駆けとなることが望まれている。Wawan教授は、二酸化炭素地中貯留を行う前に、特に安全性の面からその貯留層が二酸化炭素地中貯留に適しいていることを確認するため、地盤評価をし貯留層を注意深く特徴づける必要があると述べた。
本シンポジウムは無事に終了したが、その後も講演セッションで発表された話題に関して、さらなる議論が行われた。