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イベント詳細


京都大学ーバンドン工科大学間特別講義“強靭な国づくり”

開催日:2012年3月27日
場所:バンドン工科大学 9311演習室(インドネシア)

主催:
- バンドン工科大学
- 京都大学グローバルCOEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」
- 強靭な国づくりを担う国際人育成のための中核拠点

共催:
バンドン工科大学 Research Center for Disaster Mitigation

出席者数:127名

Report March 27

概要

2012年3月27日にバンドン工科大学で開かれた、京都大学-バンドン工科大学間特別講義は、ASEAN加盟国の大学での「京都大学強靭な国づくりプロジェクト」における事前活動として開催された特別講義である。本講義は、大学の世界展開力強化事業「強靭な国づくりを担う国際人育成のための中核拠点の形成 – 災害復興の経験を踏まえて - 」における「キャンパス・アジア中核拠点形成支援」の一環として行われた。本講義の目的は、ASEAN加盟国の大学と京都大学間での災害リスクの回避・復興・再建に焦点をあてた教育プログラムの展開にある。

報告

バンドン工科大学で行われた本特別講義はバンドン工科大学、京都大学、グローバルCOEプロジェクト「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」、強靭な国づくりを担う国際人育成のための中核拠点による主催のもと開催された。バンドン工科大学からは学部生から修士課程、博士課程の学生まで数多くの学生が本講義に出席し、バンドン工科大学および気候気象地球物理庁からも専門家たちが出席した。その数は127名にのぼり、計8つの講演・講義が行われた。
特別講義はWawan Gunawan A. Kadirバンドン工科大学副学長による歓迎の挨拶と同大学の国際協力プログラムの紹介講演から始まり、その後、計6つの講義がバンドン工科大学および京都大学の講師陣によって行われ、中には強靭な国づくりを担う国際人育成のための中核拠点に関するものもあった。  午前中に開かれたセッションでは、Krishna Pribadi准教授(ITB)によるインドネシアにおける災害マネジメントの紹介講義と、後藤浩之助教(京都大学)による2011年東北地方太平洋沖地震での地震災害理解のための地震工学の序論講義が行われた。休憩をはさんでからは、Sri Widiyantoro学部長(ITB)からインドネシア地域における地震・沈み込み帯に関する講義が、また音田慎一郎助教(京都大学)からは河川流域の防災に重要な水理学および河川工学の序論講義がそれぞれ行われた。午後のセッションでは、塩谷智基准教授(京都大学)によるインフラのアセットマネジメントに関する講義と、河野広隆教授(京都大学)による災害からの復旧・復興に関する講義が行われた。また各講義後には質疑応答の時間が設けられ、出席者・講師陣の間で活発な意見交換が行われた。
最後に、Nanang P. Puspito教授(ITB)によるクロージングが行われ、バンドン工科大学のASEAN加盟国の大学との今後の協力支援、強靭な国づくりを担う国際人育成のための中核拠点プロジェクトへの貢献が約束され、本特別講義は成功の後、幕を閉じた。