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イベント詳細


GCOE日中環境工学ワークショップ

開催日:2012年5月11日
場所:京都大学桂キャンパスグローバルホール人融

主催:
京都大学GCOEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」

共催:
京都大学環境マネジメント人材育成国際拠点(EML)

出席者数:約50名

Report 205

概要

本ワークショップでは、これまで発展させてきた環境工学分野における京都大学・清華大学の二国間の研究交流を一層進めるとともに、さらに多国間の研究連携へと深化させることを目的としている。なお、本ワークショップは、今後のJSPS先端研究拠点事業の発展に向けた準備会合を兼ねている。

報告

本ワークショップでは、田中宏明京都大学教授の開会あいさつに続き、3名の講演が行われた。はじめに、清華大学環境学院の黄霞教授からは「水処理技術の研究と両国の協力」と題する講演が行われた。講演では清華大学環境学院における水環境分野の研究の現状が報告されるとともに、両国の協力の今後への期待として、再生水利用とリスク管理、ノンポイント対策と水質改善などの分野が示された。
津野洋京都大学名誉教授は、「日中の研究交流と今後への期待」と題する講演の中で、これまで京都大学と清華大学を中心に進められてきた研究協力の歴史を紹介するとともに、共同研究・教育センターにおける最近の活動等を紹介した。
加藤裕之国土交通省下水道事業調整官からは、下水道分野の国際展開についての現状が報告され、この中で戦略的な国際標準化の動向や、国が主導する先導的技術開発プロジェクト、各国との間で行われる協力事業やプロジェクト形成などが紹介された。
講演に続きパネルディスカッションのセッションが行われ、環境工学分野における日中研究連携の展望と課題というタイトルで議論が展開された。田中京都大学教授が本パネルのコーディネーターを務め、前セッションの講演者のうち、黄教授、加藤氏、さらに京都大学の松岡教授、藤井教授、高岡教授がパネリストに加わり、議論が進められた。セッションでは、まずそれぞれの参加者が日中間の協力経験を述べ、次いでこれまでの研究協力の課題点や、今後さらに協力関係を進めていくためのポイントなどについて議論された。国土交通省の加藤氏からは、日中の学界に期待すること、日中の学術交流さらには官民も交えた交流の重要性が指摘された。
本ワークショップを通じて、参加者はこれまでの日中間の研究協力の推移について理解を深めるとともに、今後の協力関係をどのように構築すべきかについての重要な議論を行うことが出来た。