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イベント詳細


京都大学・清華大学水環境に関する研究交流セミナー -将来の共同研究に向けて-

開催日:2012年10月29日 - 11月9日
場所:京都大学桂キャンパス、吉田キャンパス(地球環境学堂)、流域圏総合環境質研究センター、島津製作所、島津テクノリサーチ、(株)日吉 他

主催:
京都大学グローバルCOE プログラム 「アジア・メガシティの人間安全保障工 学拠点」

共催:
京都大学環境マネジメント人材育成国際拠点(EML)

出席者数:約40名

Report 230

概要

本セミナーでは、清華大学の若手研究者及び博士・修士学生を京都大学に招聘し、日中の教員・学生間の研究交流を行うとともに、分析技術研修を行うことで、今後の京都大学-清華大学環境技術共同研究・交流センター(CRECET)を拠点とした研究・教育活動の基盤の強化を図ることを目的としている。
本セミナーは二つの要素から構成される。第1は、2回の交流セミナーであり、将来の共同研究に向けた相互理解を深めることを目的に実施する。第2は分析技術研修であり、今後の深圳拠点における分析機器を活用した研究の指導的立場のスペシャリスト養成を目的とする。これにより、中国深圳拠点を中心とした、京都大学・清華大学双方の水環境分野における研究基盤の強化を目指す。

報告

研究交流セミナーは、10月29日の教員セミナー及び11月9日の学生セミナーが、京都大学桂キャンパスで実施された。それぞれのセミナーでは、京都大学、清華大学の若手教員、学生による発表と討議が行われ、共通の研究分野に関する議論が活発に行われ、週末の研究室訪問などでさらに交流を深めるなど、将来に向けて有意義な交流が図られた。 10月30日から11月7日までは、分析技術研修が行われた。教員対象のスペシャリスト研修では、民間分析機関である島津製作所、島津テクノリサーチにおいて、LC/MS/MS による微量化学物質の分析を中心に分析、前処理、結果の解析技術の研修が行われた。この研修により、今後のCRECET における分析機器を活用した研究を指導するスペシャリストが養成され、両校のスタッフ、学生による研究の円滑な実施が期待される。学生対象の研修では、分析手法の原理や分析上の留意点についてのレクチャー(島津製作所及び島津テクノリサーチ)とともに、参加学生の希望に応じて、水中のエストロゲン物質及びPPCPs、水道水中の消毒副生成物、汚泥中の重金属に関する機器分析の実習が行われた(京都大学)。また、(株)日吉の協力により、VOC のサンプリングと分析に関する実習を行った。これらの研修のほか、11月2日には滋賀県湖南中部浄化センターと琵琶湖博物館の視察を、11月8日には、京都市新山科浄水場の視察を実施した。
本セミナーを通じで、参加者は高度分析機器による水質分析手法を習得するとともに、研究交流を深めることが出来、今後の共同研究につながる貴重な機会となった。