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イベント詳細


2012年度 人間安全保障工学に関するアジア工科大学-シンガポール国立大学-バンドン工科大学-京都大学共同シンポジウム

開催日:2012年11月19 - 20日
場所:チャオパヤパークホテル(タイ・バンコク)

主催:
- アジア工科大学
- シンガポール国立大学
- バンドン工科大学
- 京都大学

共催:
- AUN/SEED-Net
- 京都大学グローバルCOEプログラム「アジアメガシティの人間安全保障工学拠点」

ウェブサイト(2012 AIT-NUS-ITB-KU Joint Symposium on Human Security Engineering)

出席者数:約70名

Report 215

概要

本シンポジウムは,京都大学グローバルCOEプログラム「アジア・メガシティの人間安全保障工学拠点」で運営している海外3拠点(バンコク、シンガポール、バンドン)の共催シンポジウムです.さらに,本シンポジウムは「人間安全保障工学」の一つの研究領域である「都市基盤マネジメント」領域の年次シンポジウムとして位置づけています.今年度でGCOEプログラムを終えるにあたり、各海外拠点のこれまでの活動を振り返り,今後の人間安全保障工学に関する研究・教育の継続的枠組みについて情報共有することを目的としています.

報告

2012年11月19日,大津教授(京都大学)とNoppadol Phien-wej(AIT)の開会の挨拶によりシンポジウムは開会しました.次に,今回のシンポジウムの共催であるAUN/SEED-NetのPrayoon Showattana事務局長が今後の京都大学の土木グループとの連携への期待を踏まえた開会の辞を行いました.続いて,ITBの副学長であるWawan G.A. Kadir教授が“ITB-Perspective on Human Security Engineering after 5 Years GCOE Program”という題目にて,これまでのバンドン拠点の活動をまとめると共に,今後の連携の方向性について招待講演を行いました。
シンポジウムは「人間安全保障工学」における「都市ガバナンス」「都市基盤マネジメント」「災害リスクマネジメント」領域のトピックを含む形で進められました.セッション1では,大西助教の議長のもと,「社会基盤の官民連携」というセッションを設けました.午後には,河野教授が「社会基盤アセットマネジメント」というセッションを設けました.続いて,セッション3にて谷口教授が「交通ロジスティックシステム」というセッションを設け,3名の発表者(内、1名はシンガポール拠点からの招聘者)を迎え、その議長を務めると同時に,シンガポール拠点のこれまでの活動概要と今後の展開について説明しました.
続いて,翌日には四つのセッションが設けられました.午前中は,「地盤工学マネジメント」というセッションのもとで、大津教授とNoppadol Phien-wej教授(AIT)が発表を行いました.セッション5「エネルギー供給マネジメント」では,山田准教授とインドネシアからの二名の招聘者が発表を行いました。午後には,セッション6「水資源と食料供給管理」において立川准教授が議長を務めました。最後に,セッション7において「自然及び人的ハザードに関する防災」という題目にて,清野教授がセッションを設け,四名の発表が行われました.
グローバルCOE-HSEプログラムは,今年度で終了しますが、本シンポジウムは,各海外拠点の将来の連携の枠組みを共有する上で有益な機会となりました。具体的には,インドネシア拠点においてはJICA-JSTプロジェクトを開始し,バンコク拠点ではその拠点が核となって大学の世界展開力強化事業「強靭な国づくりを担う国際人育成のための中核拠点」が採択され、プロジェクトをスタートさせています.これらは,これまでのGCOE-HSEプロジェクトの派生プロジェクトとして位置づけられます.最後に,閉会の挨拶にて,大津教授が今後のアジアにおける共同研究・教育の重要性を強調し,今後も連携を続けていくことを確認してシンポジウムは閉会しました。