矢野 順也
厨芥類を含む廃棄物系バイオマスの地域循環利用システムのGHG削減効果
工学研究科 都市環境工学専攻 物質環境工学講座 環境保全分野
行き先:Sardinia2011(イタリア)、ウィーン工科大学(オーストリア)、ISWA2011(韓国)
期 間:2011年10月1日〜10月13日、2011年10月16日~10月20日
私は京都市をケーススタディとした廃棄物系バイオマスの地域循環利用システムの温室効果ガス削減効果について研究しています。今回のインターンシップの目的はライフサイクルの視点に立った都市廃棄物管理に関する国外の情報を収集することです。参加した2つの国際会議(Sardinia2011、ISWA2011)ではヨーロッパ、アジアいずれの地域でも有機性廃棄物(つまり廃棄物系バイオマス)の埋立由来のGHG排出の削減が共通の課題となっていることを再認識できました。廃棄物管理の3Rはリサイクルに先立ってリデュース(発生抑制)が重要であり、Sardinia2011ではIWWGのワークショップに参加し発生抑制の視点に立った厨芥類の分類方法について議論し知見を共有できました。また、オーストリアではMFA(Material Flow Analysis)に精通されたBrunner教授らとのディスカッションやバイオマスCHPプラント見学を通じ、ウィーンの進んだ廃棄物系バイオマスの地域利用と都市廃棄物管理の成功例を学ぶことができました。今回のインターンシップでは多くの若手研究者とも知り合いネットワークを広げることができ、今後彼らと切磋琢磨して自身の研究を進めていきたいと思います。