小山 陽介
マレーシアの室内空気中のVOCsおよびアルデヒドのサンプリング
工学研究科 都市環境工学専攻 環境システム工学講座 環境リスク工学分野
行き先：マラヤ大学（マレーシア）
期 間：2012年12月4日〜2012年12月17日
私のインターンシップの目的は，マレーシアの室内大気中に含まれる揮発性有機化合物（VOCs）およびアルデヒド類の濃度調査です。これらの物質は環境大気中の有害物質として問題視されているものの，急激な成長を遂げているマレーシアでは調査が追い付いていないのが現状です。今回のインターシップでは，マラヤ大学の解剖実習室および大学病院内の新生児室を調査フィールドとして提供して頂き，濃度調査を行うためのサンプリングを行いました。現地ではこれらの物質の曝露評価を行う際に重要となる種々の情報の収集も行いました。Mustafa教授とはサンプリングの詳細についての話し合いを行うとともに、マレーシアにおける環境問題や疫学調査などについてのお話も聞かせて頂きました。滞在していたSUCXeS研究室では、様々な最先端の分析装置が導入されており，それらの装置に実際に触れて学ぶことができました。また，大気中微小粒子状物質の調査を行っているUniversiti Kebangsaan MalaysiaのTalib教授の研究室にも訪れ，粒子捕集用の装置について学ばせて頂きました。本インターンシップを通して，急成長中の国が直面する様々な問題について身をもって学ぶことができ，人間安全保障工学の重要性を再認識することができました。
