イベント詳細
アジアメガシティー "深圳市" における人間安全保障工学の展開に関する シンポジウム 〜第二回GCOE深セン拠点シンポジウム〜
開催日:2010年11月28日
場所:清華大学深圳研究生院C棟国際会議場 (中国・深圳)
主催:
- 京都大学GCOEプログラム
- 清華大学深圳研究生院
共催:
- 京都大学EMLプログラム
- CRESTプログラム
- 深圳市環境科学会
- 深圳市環境科学研究院
協賛:
- 関西経済連合会
- 日本下水道協会
- GCUS
- 深圳市環境保護産業協会
出席者数:56名
Report 127
概要
GCOEプログラムが開始されてから2年が経過し、この間に多くの京都大学の教員が深セン拠点を訪問し、様々な現地調査や実験を実施してきた。また、清華大学と京都大学では共同で健康リスク分野の研究や教育を実施するなど着実な協力体制の進展が認められる。本シンポジウムでは、進展してきた研究・教育の成果を、両大学の環境工学分野で確認するとともに、これからのさらなる発展における課題を両大学に加え、都市環境に関連する関連機関を交えて議論する。 またアジア・メガシティの人間安全保障工学問題の解決に向けては、環境分野のみならず、都市インフラ、都市ガバナンス、防災などの様々な面からの課題も理解し、これらを有機的に融合した形で解決のための議論を進めていく必要性がある。これらのことから、本シンポジウムでは、
1)京都大学ー清華大学のみならず、深セン市環境科学研究院、との連携を高める事、
2)GCOEの4つの学理の融合と、これらの学理に立脚した中国側との協力関係のあり方について議論する事、
を目的とした。
報告
津野洋教授、ZHANG Xihui教授、YANG Lijun院長の開会挨拶に引き続き、日中両国から活動紹介が行われた。ここでは、GCOEプログラムやEMLプログラム、深セン市環境科学研究院の活動が紹介された。次に、深センにおける環境分野の共同研究の進展が、京都大学および清華大学の教員より講演された。ここでは、水や廃棄物など多岐にわたるテーマの研究進捗が報告された。さらに、日中両国のパネリストによるパネルディスカッションが行われた。ここでは、中国側が日本側に期待する事や、今後の両国の協力関係をどのように構築すべきかについて意義のあるディスカッションが行われた。また、シンポジウムに参加された日系企業からも多くの質疑があり、アカデミックな視点だけでなく、ビジネス展開の面においても極めて重要な議論が行われた。今後とも同様の連携を高めていく事の重要性が両国で再確認された。